耳鼻咽喉科・頭頸部外科

みみ・はな・のどの症状でお困りの人へ

方針・特色

私ども耳鼻咽喉科では、耳鼻咽喉科、頭頸部外科の最先端の高度専門医療を、勤労者および地域医療に提供すべく日夜精進しております。

令和4年度の年間の新入院患者数は303名、紹介率は84.6%で手術件数は279件でした。このうち、主な手術は、習慣性扁桃炎や睡眠時無呼吸に対するアデノイド切除・扁桃摘出術58例、声帯ポリープや早期声帯がんなどに対する喉頭微細手術22例、鼻茸、鼻ポリープを含む慢性副鼻腔炎や鼻腔乳頭腫などの鼻腔良性腫瘍に対する鼻内内視鏡手術22例、耳下腺腫瘍などの唾液腺腫瘍摘出術が22例、慢性中耳炎、真珠腫性中耳炎に対する鼓膜・鼓室形成術17例などでした。頭頸部癌に対する根治を目的とした摘出術の主な内訳は、舌癌3例、咽喉頭癌9例,頸部廓清術19例などでありました。

薬剤抵抗性の慢性副鼻腔炎には、鼻内内視鏡手術を行っています。平成5年の内視鏡手術の導入以来、鼻閉・嗅覚障害の改善において良好な治療成績と、副損傷なしの実績を得ています。 さらに、平成23年度からは手術支援ナビシステムも入り、更なる安全な手術が行えるようになりました。

嗄声、呼吸困難にたいしては、発声訓練などの保存的治療と音声外科手術を病状毎に選択しています。耳下腺腫瘍、頸部嚢胞などの良性腫瘍も患者さんの希望があれば、積極的に手術しています。

突発性難聴などの感音性難聴、めまいなどの平衡機能障害、さらに味覚・嗅覚障害などの感覚器の機能障害にたいする検査および治療体制も万全です。突発性難聴や末梢性顔面神経麻痺に対しては、重症例をのぞき、外来での点滴治療を行っています。

口腔、咽喉頭癌さらに鼻副鼻腔癌などの頭頸部癌には集学的治療を行っています。進行癌に対しては再建外科を含めた拡大手術をおこなう一方、機能温存をめざした化学放射線治療も行っております。加えて分子標的薬や免疫チェックポイント阻害薬を用いた新しい治療も行っております。当院は日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会研修指定病院ですが、平成22年より日本頭頸部外科学会の頭頸部癌治療研修指定病院にも認定されています。

診療実績(令和4年度)

新入院患者数 303
外来新患数 1,429
入院患者数(年間在院ベース) 4,547
外来患者数(年間延べ) 10,502
手術件数 279

主な手術の症例数(令和4年度)

手術名 症例数(件)
鼓室形成術 17
内視鏡下鼻内開放術 22
鼻中隔矯正術 18
下鼻甲介切除術 17
鼻・副鼻腔悪性腫瘍手術 2
舌・口腔悪性腫瘍手術 3
口蓋扁桃摘出術 58
咽喉頭悪性腫瘍手術 9
喉頭微細手術 22
甲状腺癌/腫瘍切除術 12
唾液腺癌/良性腫瘍手術 22
頸部廓清術 19

令和4年に新規登録された頭頸部癌の原発部位

原発部位名 件数
口腔 21 合計
102
咽頭 32
喉頭 15
鼻副鼻腔 3
甲状腺 7
唾液腺 2
その他 22

 

耳鼻咽喉科・頭頸部外科学術業績 (PDFファイル 660KB)

スタッフ

赤埴 詩朗(あかはに しろう)

赤埴 詩朗

役職 耳鼻咽喉科・頭頸部外科部長
専門分野 頭頸部腫瘍
資格等 日本専門医機構耳鼻咽喉科専門医
日本頭頸部外科学会頭頸部がん専門医・頭頸部がん専門医制度指導医
日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会補聴器相談医・耳鼻咽喉科専門研修指導医
日本がん治療認定医機構がん治療認定医
日本医師会認定産業医
日本職業・災害医学会労災補償指導医
大阪大学大学院臨床准教授
医学博士
緩和ケア研修会修了

平井 崇士(ひらい たかし)

役職 医員
専門分野 耳鼻咽喉科一般
資格等 日本耳鼻咽喉科学会耳鼻咽喉科専門医        
緩和ケア研修会修了

野澤 眞祐(のざわ まさゆき)

役職 医員
専門分野 耳鼻咽喉科一般
資格等 日本耳鼻咽喉科学会耳鼻咽喉科専門医        
緩和ケア研修会修了

松本 健(まつもと けん)

役職 医員
専門分野 耳鼻咽喉科一般
資格等 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会耳鼻咽喉科専門医   
緩和ケア研修会修了
ページの先頭へ