当院では、2カ月に1度、慢性肝炎、肝硬変、肝臓がんなどの慢性肝臓病について情報を提供し、理解を深めていただくための肝臓病教室を開催しています。今回のテーマは「肝硬変の診断と治療」について、消化器内科部長　萩原がお話ししました。

　“沈黙の臓器”とも呼ばれる肝臓は、たとえ、肝硬変になっても症状がない時期（代償期）があり、発見したときにはかなり悪い状態になっていることも多いため注意が必要です。肝硬変の診断については、全身の倦怠感やお腹の張り、褐色尿といった症状が現れ、患者さん自身で気付かれることもありますが、医師の診断方法としては、画像検査、身体所見、血液検査といったものがあります。また、C型肝炎治療ガイドライン、B型肝炎治療ガイドラインによる治療方法も紹介しましたが、確実に治療するには、やはり“早期発見・早期治療”です。超音波検査、腫瘍マーカー検査を定期的に受け、肝がんを防ぐことが大切です。

　お話のあとは、みなさまからの質問にお答えしました。ご自身やご家族の病状や体験について熱心に質問されていました。

　次回の「第4回　肝臓病教室」の開催は、平成26年11月26日（水）13時30分からです。テーマは「肝がんの診断と治療　肝がんをいたわって生き生き生活～日常生活の注意点～」です。事前予約な不要です。お気軽にご参加ください。

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◆平成26年度 肝臓病教室のお知らせ ^[2]