当院で不整脈診療を志す若手医師へ

不整脈は循環器内科の中でも特に専門性が高い領域です。習得には循環器一般の知識、技能に加えて心臓構造学、電気生理学、イオンチャネルの理解から薬理学まで幅広い座学が必要です。しかしそれだけでは不十分で、カテーテルアブレーション、心臓植込みデバイスの理解、技術を高める必要があります。また臨床医として世界の第一線で活躍するには学会活動も不可欠です。

当院では近畿圏有数のカテーテルアブレーション、心臓植込み電気デバイスの症例数があります。高度な技術を要する長期間持続性心房細動や心室頻拍に対するカテーテルにも積極的に取り組んでいます。レジデントの先生にも指導医とともに積極的にアブレーションやデバイス治療に参加してもらっており、短期間で幅広い知識・技能を習得していただけます。具体的には数年でデバイス植込みや心房細動を含めた一般的なアブレーション手技を身に付けていただけます。さらに当院循環器内科全体が臨床研究に積極的に取り組んでおり、不整脈グループでも各自が2~3の臨床研究テーマを持って国内外の学会発表や論文報告を行っています。

レジデントの紹介 松田祥宏先生の場合

不整脈チームの一員として活躍している松田祥宏先生(平成24年卒)を紹介させていただきます。

当院では1週間に15例程度のカテーテルアブレーション症例があり、レジデントとスタッフが一緒に担当します。現在、松田先生は半分近くの症例で主治医を担当しています。心房細動のカテーテルアブレーションでは穿刺から始まり、電極カテーテル配置(冠状静脈)、心腔内エコーの操作、心房中隔穿刺など多くの段階を経た後に肺静脈隔離を行います。レジデントにはこれらの手技を一つずつ覚えて行ってもらいますが、経験症例の多い松田先生は、すでに上記の手技を問題なく行えるまでになっています。心房粗動や、発作性上室頻拍、右室流出路起源心室性期外収縮などの症例に関しては主術者として多くの症例を経験しています。最近ではクライオバルーンを用いた心房細動アブレーションも行っています(写真①)。徐脈性不整脈に対するペースメーカ植込み術については、優先的に主術者を行ってもらうことで多くの経験を得ています。当院不整脈科ではレジデントの知識、技術、経験レベルに応じ、より高度な手技に積極的に携わってもらっています。

また、多くの症例を経験する中で沸いた疑問点は、臨床研究を行い、積極的に学会発表、論文作成を行ってもらえます。

松田先生は2016年11月に行われたAHA2016において、当院で行った臨床研究についてoral presentationを行い(写真②)、貴重な経験、勉強をしています。

発作性心房細動に対してクライオバルーンアブレーションを行う松田医師

写真① 発作性心房細動に対してクライオ
バルーンアブレーションを行う松田医師

AHA2016 rapid fire sessionにおいて質疑応答に応じる松田医師

写真② AHA2016 rapid fire session において
報告する松田医師

不整脈に興味のある若手の先生は遠慮なくご連絡ください。是非一緒に頑張りましょう。

連絡先: 関西労災病院 不整脈科 増田 正晴

メールアドレス:
masuda-masaharu

不整脈科Facebook

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