- 関西ろうさい病院(兵庫県尼崎市)地域医療支援病院・がん診療連携拠点病院 - https://www.kansaih.johas.go.jp -

関西ろうさい病院で出産を希望される方へ

食事

関西労災病院の産婦人科は、「すべての女性が安心して、幸せな妊娠・出産・育児ができること」を目標に、「出産後のお母様が一人の女性として大切にされること」「母子同室を行うことで、新生児が常に母親のそばで愛情あふれた言葉やぬくもりを感じながら育てられること」「母子が家族の中で受け入れられ、支えられること」を考えながら、ケアを提供しています。また、常に安全性や快適さを追求しながら、環境面・サービス面の充実を心がけています。

 

分娩予約

妊娠12~16週頃に一度当院を受診していただきます。セミオープンシステムや里帰り出産をご希望の方も受診の上、分娩予約が必要です。

入院費用

6日間の入院の場合、約47万円~53万円です。(入院期間によって変わります。)
分娩の時間帯で料金が変わることはありません。

出産育児一時金直接支払い制度

健康保険組合が直接、病院に対して出産育児一時金を支払う制度です。 これにより、医療機関等の窓口で支払う出産費用は出産育児一時金を上回った額のみとなり、あらかじめ多額の出産費用を用意しなくて済みます。当院でもこの制度をご利用いただけます。ご希望の方は、入院後に直接支払い合意書をご提出ください。

産科医療補償制度

平成21年1月1日から施行されている「産科医療補償制度」は、分娩に関連して発症した重度の脳性麻痺の赤ちゃんとそのご家族の経済的負担の補償をするとともに、発症原因の分析を行い同種再発防止の機能や、産科医療の質の向上を図ることを目的としています。当院も、この「産科医療補償制度」に加入しており、安心して産科医療を受けられる環境の整備に努めています。
詳しい制度の内容に関しましては、公益財団法人日本医療機能評価機構「産科医療補償制度 [9]」ページをご覧ください。

お食事

入院中のお食事

平成29年7月3日より、入院中の毎日のお食事(昼食・夕食)が、レストラン『花みず木』特製のお食事に変わりました。産後の体力回復を促すために、曜日により、和食・洋食さまざまな料理が出てきます。どんな料理が出てくるのか、楽しみにしてください。(季節ごとに、メニューは変更予定です。)

食事

食事

メニューの一例

お祝い膳

出産された方へ当院からのお祝いの気持ちとして「お祝い膳」をご提供させていただいております。
当院1階のレストラン「花みず木」にて2名分の和食コースをご用意しています。ご出産後にチケットをお渡ししますので、ご家族とのお食事にご利用ください。
詳しくは、チケットとともにお渡しする「御出産お祝膳のご案内」をご覧ください。
メニューは体にやさしい旬の素材を使用したものとなっております。

お祝い膳
メニューの一例

 

お部屋

LDR

LDRとは、陣痛(Labor)、分娩(Delivery)、回復(Recovery)が同じ場所で過ごせるお部屋のことです。
陣痛のさなかにお部屋を移動する必要はありません。ベッドはそのまま分娩台になります。
陣痛開始から分娩・産後まで対応でき、ゆったりとした個室でご家族の方にも同室いただけます。
当院は、LDRを2部屋ご用意しております。

LDR

 

産後のお部屋

4人部屋・個室からお選びいただけます。4人部屋でも木目調の収納家具を間仕切りに利用していますので、プライバシーに配慮したつくりとなっています。各部屋に1つトイレもついています。

4人部屋

個室

 

なごみ

主に、院内助産(後述)の妊婦さんに使っていただくお部屋です。できるだけ自然なお産ができるように落ち着いた造りになっています。個室のため、小さなお子様連れでも、ご家族でくつろいでいただけます。利用された方からは、家にいるような感じでリラックスして出産することができましたとのご意見も頂戴しています。

なごみ

 

自分らしいお産をサポートするために

院内助産システムについて

院内助産システムとは、正常な経過をたどっている妊婦さんを対象に、体づくりのアドバイスや、妊婦健診から分娩および産後の健診までを病院内で助産師が主体となって担当し、ケアを提供するシステムです。関西ろうさい病院の総勢29名の助産師が、安心で快適な出産をサポートいたします。中期検査・30週前後・後期検査・40週前後で、医師による健診も行いますので安心です。分娩経過中も必要に応じて医療介入は行いますが、できるだけお母さんと赤ちゃんが主体の自然なお産ができるようにサポートします。お産は、LDR、なごみを使用しますので、アットホームな雰囲気の中でご家族と一緒に新しい命を迎えたい妊婦さんにお勧めします。

院内助産システムQ&A
Q.一般の分娩と何が違うのですか?

A. 「院内助産システム」は、助産師が主体となって妊婦健診や分娩時の手伝いをさせて頂きます。

Q.助産師って何をする人ですか?

A.厚生労働大臣の免許を受けて「妊娠中の妊婦健診・指導・ケアを行い、新生児の観察や沐浴など、妊娠から出産・育児まで母子の健康をサポートする活動を行う」人です。正常な出産の場合、医師の指示を必要とせず、自らの判断で助産業務を行うことが法律で許可されています。

Q.どんな人が利用できますか?

A.当院での基準があります。20週までの健診を正常に経過された方で、医師の許可が得られた方です。

Q.通常の妊婦健診との違いは?

A.一人30分の予約制の健診で、通常の計測や尿検査のほかに、ちょっとした疑問や心配事、生活相談をゆっくりお受けします。

Q.「院内助産システム」の出産は、どこでするのですか?

A.LDRまたはバースルーム(なごみ)を選択していただけます。お母さんの楽な姿勢(上向き・横向き・四つん這いなど)で、出産していただけます。

Q.「院内助産システム」の妊娠中や出産の時に、何か異常が起きた場合はどうなりますか?

A.産婦人科医師が待機していますので、速やかに連携し対応します。

Q.「院内助産システム」と「一般健診」は費用に違いはありますか?

A.超音波検査の回数が異なりますので、その分、院内助産の方が費用を抑えられます。

なお、分娩費用に違いはありません。

Q.「院内助産システム」での分娩予約はひと月何件までですか?

A. ひと月7名までとなります。

院内助産システムの流れ

妊婦健診から分娩までの流れと医師との連携についてご紹介します。

院内助産システムの流れ

バースプランについて

「あなたのバースプラン」は、あなたにとっての「いいお産」を妊娠中からイメージし、そのイメージを実現するためのプランです。このプランにそって、あなたのお産をサポートします。

マタニティーパンフレット

サンプルはこちら [10]

 
 

両親学級「パパママ広場」

関西ろうさい病院では、当院に通院中の妊婦の方、当院へ里帰り出産の予定の方を対象に、妊婦生活を快適に過ごし、リラックスしてお産に臨むことができるように、また沐浴の練習など育児に向けての準備について学んでいただく「パパママ広場」を開催しています。

不安や心配事を解消して、妊娠中の生活をより楽しく過ごせるように、またお友達作りの場としてぜひご参加ください。

 

パパママ広場(1) 第1土曜日 13:30~15:30
『妊娠中の過ごし方』妊娠生活での不安や疑問点などを一緒にお話します。
『出産に向けての準備』お産の流れや過ごし方などを一緒に考えます。

パパママ広場(2) 最終土曜日 13:30~15:30
『育児に向けての準備』赤ちゃんの人形を使用して、沐浴の練習、妊婦体験や母乳についてのお話などを行います。

予約方法 産婦人科外来の受付、または、お電話で事前予約をしてください。
※お電話での予約は、平日13時から16時半までの間にお願いします。
電話番号 06-6416-0282(産婦人科外来)
06-6416-1221(代表)
集合場所 正面玄関の黄色いピアノの前
集合時間 13:25
持 ち 物 母子手帳、マタニティパンフレット、飲みもの、動きやすい服装でお越し下さい。
参 加 費 無料

 

マタニティーヨガ

妊娠20週以降で、主治医の許可がある方を対象に、マタニティヨガの講習を受けた助産師が行っています。深呼吸に合わせてポーズを行うことで体の緊張と弛緩を繰り返し、深いリラックスを目指します。妊娠中の心身を整える方法の1つとされており、より順調な経過へと導くことを期待しています。

 
対 象 妊娠20週以降で主治医の許可がある方
日 時 第2、4、5金曜日 14:00~16:00
場 所 南5階病棟 プレイルーム
料 金 1回500円(初回のみ無料)
予 約 産婦人科外来で予約してください。
服 装 動きやすい服装でご参加ください。
できれば5本指の靴下をお履きください。
持ち物 バスタオル1枚
ご注意 食事は開始時間の2時間前までにお済ませください。
 

アロマテラピー

アロマテラピー

アロマテラピーは、体や心の不調を和らげるリラックス方法のひとつです。
当院では、主に分娩時に使用し、産婦さんにできるだけリラックスしてお産にのぞんでもらえるようにしています。

 

骨盤ケアについて

青葉 マタニティケアハンドブックより転載

▲青葉 マタニティケア
ハンドブックより転載

腰痛・背中のだるさ・足の付け根の痛み・便秘・尿もれ・痔など 妊娠に伴う様々な症状はありませんか?
「骨盤ケア」をすることで症状が軽くなることがあります。
当院助産外来では、助産師による骨盤ケアの指導をしています。
骨盤ケアの1つのアイテムとして、妊産婦用骨盤ベルトのご案内もしていますので、気になる症状をお持ちの方は、お問い合わせください。

    関西ろうさい病院 TEL:06-6416-1221(代表)
    産婦人科外来

    ※平日9時から16時までの間にお願いします。

    ※当院以外で健診を受けている方は、ベルトの装着方法の説明のため
    来院日時の予約が必要です。

新生児

母子同室

出産後、お母さんと赤ちゃんの経過が順調な場合は、一緒のお部屋で過ごしていただいています。一緒に過ごすことで、赤ちゃんのペースに合わせた授乳ができ、退院後の生活の練習ができます。
なお、お母さんの体調に合わせて、赤ちゃんをベビー室でお預かりすることもできます。

安全対策

入院中の母子の安全を守るため、3つの工夫を行っています。

無呼吸センサー

生まれたばかりの赤ちゃんは、呼吸状態が不安定なため、呼吸を休憩した時に発見できるように入院中は、赤ちゃんのお腹につけています。

離棟センサー

赤ちゃんが産婦人科病棟外に出た時に、ナースコールが鳴るようになっています。

レスキューママ

災害時に、お母さんに抱っこしてもらい、避難できるようなグッズを赤ちゃんのベッドに必ず設置しています。

無呼吸センサー

離棟センサー

レスキューママ

 

当院での新生児対応基準について

当院小児科では、以下の状態の赤ちゃんに新生児医療を行っております。

  1. 在胎週数35週以上
  2. 体重1,500g以上
  3. 重篤な病態でない
  4. 重篤な合併症がない

これらの状態を満たない場合、または1絨毛膜性双胎(1卵性)の場合は、妊婦さんや赤ちゃんの安全を確保するために、NICU(新生児集中治療室)を保有する医療機関へのご紹介、母体搬送や新生児搬送をさせていただきます。ご理解いただきますようお願い申し上げます。

新生児の検査

聴力検査

赤ちゃんの聴覚障害早期発見のために、入院中にご希望される方に検査を行っております。 希望される場合は、生後2日目までにスタッフまでお申し出ください。 費用:8000円(検査費用の一部を助成している自治体もあります。)

先天性代謝異常の検査

生後5日目に小児科医が行います(申し込みは不要です)。

整形外科健診

整形外科医師が、新生児室にて股関節脱臼のスクリーニング等の健診を行います。入院中に1回受けていただきます。(実施曜日:火曜日・金曜日)

小児科医の退院診察

小児科医師が、心臓の雑音や全身状態の診察を行います。退院日もしくは退院前日に受けていただきます。

 

退院後のサポート

入院中だけではなく、退院後の育児や授乳の不安もサポートできる場を設けています。他のお母様方や助産師と気軽にお話ができる2週間健診「すくすく」や、助産師とじっくりお話できる「母乳外来」があります。入院中に助産師がご説明しますので、その際にご予約をお取りください。

母乳外来

退院後の母子を対象に、卒乳までの乳腺炎・乳房トラブル・母乳不足感などの症状や育児相談への個別対応を行っています。退院後の母乳育児の継続と、お母さんが自信をもって育児ができるようサポートしています。

日時:月曜日~金曜日 10:00~ 11:00~
費用:2,160円

2週間健診「すくすく」

赤ちゃんの体重や退院後の授乳の状況を確認させていただきます。不安や悩み事について他のお母さんとお話して共有する場もなっています。助産師がサポートさせていただいています。

日時:毎週水曜日 14:30~16:00
費用:無料

その他

ドリンクサービス

ウォーターサーバーを設置。ハーブティやタンポポコーヒーなど授乳中でも安心してお飲みいただけるものをご用意しております。 タンポポコーヒーは血液循環を良くし、乳汁分泌が増加すると言われています。同じ時期に出産したママ同士、同じような悩みを抱えていると思います。育児に関する不安や悩み・・・お茶を飲みながら、ママ同士の情報交換やコミュニケーションスペース、くつろぎの場としてご利用ください。

 

プレゼント

アルバム
かわいいアルバムに赤ちゃんの足型とメッセージをそえてお渡ししています。

アルバム

 

出産祝い
授乳枕やハーフケットなどからお選びいただける育児用品をプレゼントしています。

出産祝い

さい帯血バンクへの協力のお願い

さい帯血とは、へその緒(さい帯)と胎盤に含まれている血液のことで、赤血球や白血球などの血液を造る造血幹細胞と呼ばれる細胞が、骨髄と同じくらいたくさん含まれています。通常、さい帯血は赤ちゃんが生まれると捨てられてしまいますが、このさい帯血を利用すると、血液難病に対して骨髄移植と同様の治療を行うことができます。さい帯血の中の造血幹細胞は、骨髄の中の造血幹細胞よりも増殖力が強く、移植免疫反応が軽いという特徴があります。しかも、骨髄採取と比べてドナーへの負担が全くないという利点もあり、新しい治療法として確立されています。

「さい帯血バンク」では、善意で提供されたさい帯血を保存し、患者さんの治療に役立てており、採取は、さい帯血バンクと提携している病院のみが可能です。関西ろうさい病院も平成22年7月1日に、NPO法人兵庫さい帯血バンクの採血施設に登録され、ご協力いただける妊婦さまには、文書による同意を得たうえで、さい帯血を採血させていただいております。ご希望・ご質問の方は、妊婦健康診断時に担当の医師・助産師にお申し出ください。


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[8] その他: #shussan18

[9] 産科医療補償制度: http://www.sanka-hp.jcqhc.or.jp/index.html

[10] サンプルはこちら: https://www.kansaih.johas.go.jp/remarks/kakuka/kakuka14_2/birth.html

[11] Image: https://www.kansaih.johas.go.jpoldimages/kakuka/14/img4/img2.jpg

[12] Image: https://www.kansaih.johas.go.jpoldimages/kakuka/14/img4/img3.jpg

[13] 「NPO法人兵庫さい帯血バンク」ホームページ: http://www.saitaiketu.org/

[14] さい帯血提供についての説明、同意書: https://www.kansaih.johas.go.jpoldimages/kakuka/14/pdf/saitaiketsu.pdf

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