第2回 糖尿病認定看護師 2

平成18年10月公開

(※ 取材対象者及び内容は公開当時のものです)

生活習慣病のひとつ「糖尿病」。
近年増加の一途をたどり、テレビなどの番組でも数多く取り上げられている。
その中でも糖尿病を専門に看護実践を行い、「糖尿病認定看護師」全国で90人の中の1人である布谷容子さんを取材した。

認定看護師 糖尿病看護の現場から ~生活習慣病への警鐘~

患者さんとのコミュニケーション

患者様とのコミュニケーション

—–患者さんとのコミュニケーションについて心がけていることがあれば、お聞かせください。

布谷:糖尿病患者さんは、治療においての決まりごとが守れない自分に対して責めたり、生活習慣などにおいてご家族や周りの方に責められている方が多いです。また、自分の身体のことが気になるのにどうしたらいいか、誰に何を聞けばよいのか分からないといった悩みを抱えられている場合もよくあります。まずは、患者さんの話をよく聞き、「何でも言っていいんだよ」と声をかけ、ご自身を見つめていただくことをこころがけています。糖尿病を治療していくにあたり、多くの決まりごとがありますが全てを守るのは大変で「分かっているけどやめられない」という状態から、何から始められるか、自分ができる内容はどのあたりか?というのをいろいろと質問を交えながら方法を変えながら、患者さんの力を引き出してくというのもナースの力にかかっていると思います。

今後の活動について

—–今後の活動方針について、目標などあればお聞かせください。

布谷:糖尿病治療は初期対応が一番大切です。関西労災病院では毎日2~5名の新患の糖尿病患者さんもしくは予備軍の方が来られるのですが、外来担当である糖尿病療養指導士も通常業務との兼任のため、なかなか指導する機会がなく十分な初期対応ができていないのが現状です。また、認定看護師、糖尿病療養指導士が連携をとり、より質の高いケアを提供できればと考えております。

まずは病棟内ナースの糖尿病に関する知識とケアレベルの向上に、病院全体、地域と幅を広げていけたらいいですね。兵庫県下にいる他の糖尿病認定看護師と共に、糖尿病看護に携わるかたへ自分たちから活動を発信するのが大きな目標です。

この「ナースステーション」をご覧になった方の中で、糖尿病治療を途中で辞めてしまった、糖尿病かもしれないと気になる方は、一度医療機関を受診してください。

自分の状況を放置せず、病気が進行しないようにケアをすることから糖尿病治療は始まります。

→関西労災病院 糖尿病スクールの日程はこちら

認定看護師

社団法人 日本看護協会より抜粋

認定看護師とは

社団法人 日本看護協会認定看護師認定審査に合格し、ある特定の看護分野において、熟練した看護技術と知識を有することを認められた者をいい、次の各項の役割を果たす。

  • [実践]特定の看護分野において、個人、家族及び集団に対して、熟練した看護技術を用いて水準の高い看護を実践する。
  • [指導]特定の看護分野において、看護実践を通して看護者に対し指導を行う。
  • [相談]特定の看護分野において、看護者に対しコンサルテーションを行う。

認定看護師の特化した技術

糖尿病看護の場合

  1. 血糖パターンマネジメント(血糖コントロール管理)
  2. フットケア(合併症予防)
  3. ケアシステム立案(集団指導や地域ネットワークシステムにおけるチームアプローチの促進)

糖尿病療養指導士

日本糖尿病療養指導士認定機構 より抜粋

糖尿病療養指導士とは

  1. 日本糖尿病療養指導士とは、糖尿病とその療養指導全般に関する正しい知識を有し、医師の指示の下で患者に熟練した療養指導を行うことのできる医療従事者(看護師、管理栄養士、薬剤師、臨床検査技師、理学療法士の資格を有する者および准看護師、栄養士の資格を有する者。但し、准看護師、栄養士に対する受験資格附与は平成12年度より平成16年度までとする)に対し、本機構が与える資格である。
  2. 糖尿病患者の療養指導は糖尿病の治療そのものであるとする立場から、患者に対する療養指導業務は、わが国の医療法で定められているそれぞれの医療職の業務に則って行うものとする。
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