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眼瞼下垂①

■眼瞼下垂(がんけんかすい)とは?
眼瞼(がんけん=まぶた)が垂れ下がった状態のことです。正常な状態では、まぶたは黒目に少しかかった程度ですが(図1)、瞳孔(黒目の中の真っ黒な部分で光が入ってくるところ)にかかってくると目に入る光の量が減り(図2)、さらに下がってくると視野が狭くなってきます(図3)。こうなると特に上の方が見えづらくなりますので、転倒や事故を起こしやすくなるなど危険です。

さぷりめんと図3 [1]  さぷりめんと図4 [2]  さぷりめんと図5 [3]

一見あまり下がっていないようでも、実際は額の筋肉を使って眉毛を持ち上げているだけのことが多く、額のシワにつながります。また、常に筋肉に力が入るため交感神経の緊張状態が続き、眼精疲労、頭痛、肩こりなどの要因となります。さらに、目に入ってくる光が減ることで、見る世界が暗く感じられ、気分が落ち込むなどの症状が出ることもあります。

 ■眼瞼下垂の起こる原因

先天性のものは、まぶたを持ち上げる筋肉である眼瞼挙筋(きょきん)の発達障害でおこります。一方、後天性の多くは、眼瞼挙筋とまぶたの連結がゆるむ、もしくはまぶたにつながる腱膜(けんまく)がゆるむことで起こります。腱膜は老化に伴いゆるんできますが、まぶたをよく擦る(アトピー性皮膚炎や化粧を落とすときに強く擦る)方やハードコンタクトレンズを使用されている方では、比較的若い頃から腱膜がゆるんできます(図5)。

さぷりめんと図1 [4]


次回(平成28年10月24日(月))は眼瞼下垂の治療方法について掲載予定です。

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関西ろうさい病院 形成外科のご紹介 [5]


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