形成外科

特色・方針

日本形成外科学会認定施設として、熱傷、顔面骨骨折などの顔面外傷、耳介奇形などの先天異常、様々な良性腫瘍の切除、乳房再建など悪性腫瘍後の再建、ケロイドや傷跡の修正など幅広く対応しています。形成外科の一分野である美容外科に関して、当院では純粋な美容外科手術は行っておりませんが、トラブル例には対応するようにしています。また眼瞼下垂や腋臭症、体表面の変形など美容外科での自費診療と思われる疾患でも、実際は保険適応となっているものも多くあります。何とかならないかと思われていることがありましたら遠慮なくご相談下さい。
平成31年度は、形成外科学会専門医2 名を含む計4 名の診療体制で、幅広い診療に対応できる布陣となっております。

眼瞼下垂

ある程度年齢を重ねると、眼瞼は多かれ少なかれ下垂してきます。こういった加齢による腱膜性眼瞼下垂は手術で劇的な改善が得られます。また先天性の眼瞼下垂や顔面神経麻痺などの疾患に伴った眼瞼下垂も、多くの場合に手術によって改善が望めます。

下肢静脈瘤

下肢が重いなどの症状や下腿に皮膚炎が起こるなどだけではなく、肺梗塞などの血栓症の原因ともなります。硬化療法からストリッピングまで、症状や患者さんの要望に応じ行っています。また、高周波血管内焼灼術も行っており、より少ない負担で治療を行えるようにしています。専門外来をもうけていますが、まずは一般外来を受診してください。

難治性皮膚潰瘍

最近では血管治療の進歩により、以前なら下腿や大腿での切断を余儀なくされるような場合にでも、潰瘍だけの治療や足趾だけの切断ですむことも増えています。現在でも切断は必ずしも避けられるわけではありませんが、できるだけ小範囲の犠牲ですむようにしています。

乳房再建

シリコンインプラントにより乳房再建が保険適用となってから、多くの人に少ない経済的・身体的負担で乳房再建を行えるようになりました。しかし2019年7月に、日本で保険適応として認可されていたインプラントに問題が起こったことから、使用できない状態になっていましたが、11月からは新たなインプラントが認可され、再びインプラントでの再建が可能となりました。新たなインプラントは、今までのインプラントとは少し異なるタイプのものですが、当院では、インプラントが保険適応になる以前の自費治療のときに、同タイプのインプラントの使用経験もあり、大きな問題はなく今までと同様の再建が可能と考えています。
一部の患者さんの再建には、新たなインプラントはやや合っていない場合がありますが、その場合にも、自家組織(自分の身体の他の部位の組織)を移植する皮弁による再建などで対応が可能です。自家組織による再建は、腹部や背部からの組織を移植することが一般的で、インプラントの比べて柔らかく自然な乳房再建が可能です。
当院では、インプラント、皮弁による自家組織再建、いずれも行っています。どちらがより優れているというわけではないので、患者さんの状態や希望に合わせて、よりよい方法を選択して手術を行うようにしています。

腋臭症

美容外科的な疾患として扱われますが、手術には保険が適応されます。当院では、もっとも効果が高いとされる剪除法を行っていますが、通常行われる方法よりも小さめの2 ~ 3cmの切開によって行うようにしています。また多汗症に対するボトックス治療が保険適用となり、当院でも対応可能です。

当科の現状・将来計画

リンパ浮腫に対するリンパドレナージ外来を行っており、多くの患者さんに診療を受けていただいておりますが、現在のところ院内対応のみとなっています。将来的には他院からの紹介患者さんにも対応できるようにしたいと考えています。
乳房再建における修正などに、脂肪移植が良い方法として期待されていますが、現在のところ保険適応にはなっていません。保険適応になり次第、施行の予定です。

診療実績(平成30年度)

新入院患者数
238人
外来新患数
1,224人
入院患者数(年間在院ベース)
3,694人
外来患者数(年間延べ数)
7,434人
手術件数
852件

形成外科学術業績 (PDFファイル)

スタッフ

淺田 裕司(あさだ ゆうじ)

淺田 裕司

役職 形成外科部長
資格等 日本形成外科学会 専門医・皮膚腫瘍外科 指導専門医
日本美容外科学会 正会員
日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会 乳房再建用エキスパンダー/インプラント責任医師
医学博士
緩和ケア研修会 修了

山内 菜都美(やまうち なつみ)

役職 医員
資格等 日本形成外科学会 専門医
下肢静脈瘤に対する血管内焼灼術の実施基準による実施医
日本医師会認定産業医
緩和ケア研修会 修了

大谷 直矢(おおたに なおや)

役職 医員
資格等 緩和ケア研修会 修了

レジデント 服部 理華子(はっとり りかこ)(緩和ケア研修会 修了)

 

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