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慢性の頭痛①

◆慢性頭痛の種類

慢性の頭痛① [1]頭痛には慢性と急性とがあり、これまで経験したことがない激しい頭痛の場合は救急病院を受診してください。一方、慢性頭痛の場合には、ご本人は頭痛持ちと自覚していて自分なりの対応をされていますがお困りのことも多いと思います。

慢性の頭痛の中で最も多いのは「緊張型頭痛」で、日本人の有病率は15~20%、次いで「片頭痛」が8%と言われています。

緊張型頭痛で痛むのは”帽状腱膜”で、精神的ストレスで緊張が続くと、肩や首、側頭部の筋肉に力が入り続け、それにより帽状腱膜が引っ張られて痛みを生じます。

慢性の頭痛② [2]片頭痛で痛むのは”動脈”で、普段は一定の強さの平滑筋収縮により血管を支えています。しかし、平滑筋が緩んでしまうと、中を流れる血圧に負けて血管壁が押し拡げられます。その結果、周囲の神経を圧迫し、ズキンズキンと痛む片頭痛発作になります。なぜ平滑筋が緩んでしまうのかは、まだよくわかっていません。片頭痛を誘発・憎悪する因子としては個人差がありますが、社会的ストレスやお酒、チョコレート、人工甘味料などがあり、特に女性の場合は生理との関連が知られています。ストレスから解放され緊張が解けた時に片頭痛発作が始まることもあります。

次回(2017年1月23日(月))は、慢性頭痛の治療方法についてお伝えする予定ですので、是非ご覧ください。

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関西ろうさい病院 脳神経内科のご紹介 [3]


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