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下肢静脈瘤の治療②

前回は「下肢静脈瘤の治療①」で「下肢静脈瘤とは」をご紹介しました。内容はこちら [1]

下肢静脈瘤の治療

静脈瘤の治療方法には、弾性ストッキング、ストリッピング手術、高位結紮術、硬化療法があります。またレーザーやラジオ波による治療法もあり、当院では症状に合わせて、これらを組み合わせて治療を行っています。
血管を抜いたり、糸で縛ったり、焼いたりすると血液の流れが悪くなるのでは・・と心配する方もおられますが、血液は静脈瘤の原因となっている表在静脈よりもっと奥深くの深部静脈を流れているため全く問題ありません。

いろいろな治療方法

≫ 弾性ストッキング

足に血液が滞留しないように静脈瘤を強く圧迫するためのものです。外来で採寸し、当院の場合は売店で購入していただきます。悪化の予防にはなりますが、根本的に治すものではありません。

≫ ストリッピング手術

瘤の原因となっている伏在静脈を引き抜く方法です。全身麻酔や腰椎麻酔で行うため2泊3日の入院が必要となり、傷痕は残りますが、どんな静脈瘤でも確実に治療できます。

≫ 高位結紮術(こういけっさつじゅつ

小さな皮膚切開から静脈を糸で縛り、血液の逆流を止める方法です。局所麻酔で15分程度、日帰りの手術が可能です。

≫ 硬化療法

静脈瘤に硬化剤を注入して静脈を潰す方法です。日帰り治療が可能で、術後しばらく注射した部位にしこりや色素沈着が残りますが、時間とともに硬化した静脈が吸収され消失します。

≫ レーザーやラジオ波

血管内から静脈を焼灼して閉塞させる方法です。小さな傷で侵襲が少ない治療が可能ですが、血管の状態によっては焼灼できない場合もありますので、主治医と相談してください。

 

日頃から静脈瘤を悪化させないために、長時間の立位を避け、弾性ストッキングの装着や就寝時に下肢を上げるなどの対策も大切です。足がだるい、むくむなどの症状でお悩みの方は、形成外科専門医までお気軽にご相談ください。

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関西ろうさい病院 形成外科のご紹介 [2]

関西ろうさい病院 各診療科・各部のご紹介 [3]


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