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狭心症に対するカテーテル治療③

前回は狭心症に対するカテーテル治療②で「カテーテル治療後とは?」についてご紹介しました。内容はこちら [1]

カテーテル治療後に最も注意をするべきこととは?

冠動脈の狭窄に留置されたステントに、大きな血栓(血のかたまり)がついてしまうと血流が悪くなります。これが「ステント血栓症」という大きな合併症です()。最近の薬剤溶出性ステントは性能がよくなり、このステント血栓症の頻度は減っていますが、心筋梗塞や突然死を起こす可能性のある重篤な病気です。

このステント血栓症を予防するためには抗血小板薬という血液をサラサラにするお薬が 2 種類、一定期間必要です。内容としては、アスピリン(商品名:バイアスピリンなど)に加えて、プラスグレル(商品名:エフィエント)またはクロピドグレル(商品名:プラビックスなど)がよく使用されています。以前は最低1年間服用が必要でしたが、薬剤溶出性ステントの進歩によってその期間はどんどん短くなっています。患者さんの状態や治療内容、他の内服薬の内容などによって期間は1か月から12か月程度で決定されます。2種類の抗血小板薬を服用している間は、出血しやすい状態になっていますので、転倒などに十分気を付ける必要があります。

[2] 図 ステント血栓症

 

関西ろうさい病院 循環器内科のご紹介 [3]

関西ろうさい病院 各診療科・各部のご紹介 [4]


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