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大動脈解離について② 「大動脈解離の分類と治療」

■大動脈解離の分類と治療

大動脈解離は心臓から大動脈が出てすぐの部分(上行大動脈)に解離が及んでいるかどうかで分類されています(図2)。スタンフォード分類のA型は上行大動脈に及んでいるもので、B型は及んでいないものです。

この分類は昔から緊急手術の必要性についてのわかりやすい分類として用いられており、A型は緊急の人工心肺を使用した手術を行う必要があります。これに対してB型はこれまで安静にして薬で血圧を下げる治療を行うのが一般的でした。現在でも急性期は厳格な降圧安静療法が必要です。しかし、2020年の日本循環器学会大動脈瘤・大動脈解離診療ガイドラインの改定により、発症から概ね1年以内の亜急性期に今後の大動脈拡大が予想される症例に対して内膜の亀裂部分を閉鎖するステントグラフト内挿術を行うことが推奨されるようになりました。

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次回は3月25日に「大動脈解離について③ ステンドグラフト内挿術」について掲載の予定です。

 

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