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血液検査基準値④(肝臓)

みなさんがお医者さんにかかって、血液検査データーを見た時に「これはどういう意味?」と思われたことがあると思います。そこで、少しでも、みなさんに血液検査データをご理解いただけるように、今回は血液検査基準値シリーズ第4回と致しまして肝臓関連です。

項目名 基準値 検査の意味

TB
(総ビリルビン)

0.2~1.2mg/dl

黄疸を伴う肝胆道疾患や溶血性疾患の指標です。

DB
(直接ビリルビン)

0~0.4mg/dl

ビリルビンのうち肝臓で処理されたもので、肝胆道系疾患の詳しい判別の指標となります。
AST(GOT)
アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ
12~35u/l 肝臓の状態の指標です。また心臓、筋肉の状態も反映します。アルコールの過飲や激しい運動でも上昇します。
ALT(GPT)
アラニンアミノトランスフェラーゼ

5~30u/l

肝臓の状態の指標です。アルコールの過飲でも上昇します。

ALP
アルカリホスファターゼ

109~344u/l 肝臓や胆道、骨の状態を反映します。通常、妊婦や成長期の小児では高くなります。
Che
コリンエステラーゼ
217~491u/l 脂肪肝や糖尿病で上昇し、肝炎や急性の感染症で低地を示します。中毒(農業など)で低地になります。
LD(LDH)
乳酸脱水素酵素
110~240u/l 心臓、肝臓の状態を反映します。運動でも上昇します。他の検査と組み合わせて判断します。
rGT(r-GTP)
ガンマグルタミルトランスフェラーゼ

M10~70u/l
F7~35u/l

アルコール性の肝障害で上昇します。胆道の異常や薬物によって上昇することもあります。
ZTT
膠質反応
4~12unkU. 肝臓の異常で上昇しますが、高脂血症や免疫の異常、運動後、気温の低い冬に上昇することもあります。
血中NH3
血中アンモニア
15~60ug/dl 肝臓機能の重症度の指標です。

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