- 関西ろうさい病院(兵庫県尼崎市)地域医療支援病院・がん診療連携拠点病院 - https://www.kansaih.johas.go.jp -
脳神経内科
内科専攻医を目指す方へ [1]
2022年4月より、診療科名が神経内科から「脳神経内科」に変更となりました。当科が「脳・神経の疾患を内科的専門知識と技術をもって診療する診療科であること」をより分かりやすくすることが目的です。これに伴う診療内容などの変更はありません。
当科は関西労災病院において30年以上の歴史があり、診療中断の時期はありましたが、現在は常勤医3名、後期研修医3名で診療にあたっています。
各分野のエキスパートである他の診療科と協力し、地域の脳神経内科診療の益々の充実・発展に貢献してまいります。
脳神経内科は、脳卒中、神経変性疾患、末梢神経疾患、筋疾患、神経感染症など、非常に幅広い領域を守備範囲としています。内科疾患や抗がん剤に関連した神経障害もあり、内科専門医として広い知識も必要とされます。当院では、他の診療科との緊密な連携を生かし、診療にあたっています。
高齢化を背景に、神経疾患の患者数は増加の一途をたどっています。受診された患者様より詳しくお話を伺い、丁寧に診察を行い、脳・脊髄・末梢神経・筋肉といったどこの部位が障害されているかを考えていきます。そして、MRIやCT、エコーなどの画像検査、神経伝導検査や血液検査など種々の検査を行うことで、診断を考え、適切な治療を目指します。神経系の総合診療科として、内科的立場から診療に当たります。
症状としては、頭痛、しびれ、歩行障害、力が入りにくい、めまい、むせる、しゃべりにくい、物が二重に見える、勝手に体が動く、物忘れ、けいれんなどがあります。
当院は、日本脳卒中学会から24時間365日脳卒中患者を受け入れ、患者搬入後可及的速やかに診療(rt-PA静注療法を含む)を開始できる「一次脳卒中センター(PSC:Primary Stroke Center)」の認定を受けています。さらに「経皮経管的脳血栓回収療法」の実績や診療体制を基に、同学会より「PSCコア施設」として委嘱を受け、当地域のコア施設となっています。また、2023年6月より脳画像解析プログラム(RAPIDソフトウエア、米国iSchemaView社)を導入いたしました。より速く、より効果的に血管再開通を得られるよう、院内での体制を整えてまいります。さらに経頭蓋超音波ドプラ装置も導入しましたので、より質の高い医療を目指します。
脳神経内科では、軽症から重症まで脳神経外科と協同し、脳卒中の急性期治療を行います。また、再発予防が重要となるため、病型分類や原因をしっかりと精査し、リスク管理を行います。リハビリテーションを急性期より行い、自宅退院できない場合には回復期リハビリテーション病院への転院を進めていきます。
むせる、飲み込みにくいといった症状は、加齢により生じることもあれば、何らかの疾患によることもあります。当科では、特殊外来として嚥下外来を開設しています。非常勤の野﨑医師がリハビリテーション科医師、認定看護師や言語聴覚士、歯科衛生士、管理栄養士といった多職種のチーム医療により、嚥下障害の専門外来を行っています。原因や対策について、患者様やご家族と一緒に考えていきます。
嚥下外来受診については、かかりつけ医療機関から、まず脳神経内科の初診へのご予約をお取りください。初診医が診察を行い、後日、嚥下外来を受診していただきます。
パーキンソン病やパーキンソン症候群、てんかん、頭痛、脳卒中、髄膜炎・脳炎、多発性硬化症、重症筋無力症、ギラン・バレー症候群、慢性炎症性脱髄性多発神経炎(CIDP)、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、認知症(アルツハイマー病、血管性認知症、レビー小体型認知症など)、多発性筋炎など
当科では、脳卒中や神経筋疾患のすべての領域に対応できるように、研鑽を積み、診療を行っております。神経疾患が疑われる場合には、是非、当科へご紹介ください。また、頸動脈狭窄や頭蓋内血管狭窄といった血管病変にも、内科的立場から対応いたします。当院の地域医療室を通じてご予約をお願いいたします。迅速に対応してまいります。
嚥下障害についてのご紹介は、診療の時間が限られるため、まず脳神経内科の初診外来へご紹介をお願いいたします。嚥下外来受診希望と記載していただけますと、初診で診察を行い、後日、嚥下外来を受診していただきます。
脳神経内科では、その専門性のため診療に長い時間を要します。そのため、当科の外来診察は予約制とさせていただいています。かかりつけの医療機関より初診予約をお取りいただき、予約日には診療情報提供書や画像をお持ちください。
● 脳神経内科学術業績 [2] (PDFファイル)
寺崎 泰和(てらさき やすかず)
役職 | 脳神経内科部長 |
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専門分野 | 脳卒中 神経疾患一般 |
資格等 | 日本脳卒中学会脳卒中専門医・指導医 日本神経学会神経内科専門医・指導医 日本内科学会総合内科専門医・指導医 日本医師会認定産業医 医学博士(平成22年 大阪大学) |
所属学会 | 日本神経学会 日本脳卒中学会 日本脳神経血管内治療学会 日本認知症学会 日本内科学会 日本リハビリテーション医学会 |
古田 充(ふるた みつる)
役職 | 脳神経内科副部長 |
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専門分野 | 筋疾患 神経疾患一般 |
専門医・認定医 | 日本神経学会神経内科専門医・指導医 日本内科学会総合内科専門医 医学博士(平成30年 大阪大学) |
所属学会 | 日本神経学会 日本内科学会 日本リハビリテーション医学会 |
西川 徹(にしかわ あきら)
役職 | 医員 |
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専門分野 | 神経疾患一般 |
資格等 | 日本神経学会神経内科専門医 日本内科学会総合内科専門医 日本医師会認定産業医 緩和ケア研修会修了 |
レジデント 中嶋 拳也(なかじま けんや)
山田 雅彬(やまだ まさあき)
山野 敏基(やまの としき)緩和ケア研修会修了
脳神経内科 外来担当表 [3]
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[3] 脳神経内科 外来担当表: https://www.kansaih.johas.go.jp/kakuka/yotei/shinkeinaika.html
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