• 第二消化器内科部長
    1987年卒業

    第二消化器内科部長
    1987年卒業

    伊藤 善基

    伊藤 善基

    Yoshiki Ito

    Yoshiki Ito

    人の行っていることをよく観察し、
    教科書や文献で調べ、
    自分の頭で考えた上で質問をすると、
    各分野の専門医はみんな喜んで教えてくれます。

人の行っていることをよく観察し、教科書や文献で調べ、自分の頭で考えた上で質問をすると、各分野の専門医はみんな喜んで教えてくれます。

消化器がん診療、肝疾患診療、内視鏡治療を三本柱に、高度医療を行う

消化器内科は、内科の中でも扱う臓器が最も多く、検査や治療手技も多岐にわたります。当科では消化器がん診療、肝疾患診療、内視鏡治療を三つの柱に据え、高度医療を行っております。

当科では後期研修医を毎年1~3名受け入れています。研修期間は、3年を基本とし、消化器疾患全般の症例を受け持ちます。そして3年間で、

  • ・消化器疾患全般において診察、診断から治療方針の決定までを一人で行えること。
  • ・内視鏡、超音波関連の基本手技および診断を習得し、治療内視鏡、超音波ガイド下治療に習熟すること。
を達成目標としています。

入院患者を5~10名受け持った上で、部長回診、カルテ回診、各種カンファレンスなどの場や、随時、各々の専門性を持つスタッフと相談し、チェック・指導を受けます。当院は地域がん診療連携拠点病院であり、各種消化器がんに関してはキャンサーボードで、消化器外科医、放射線科医と共に最適な治療を検討します。

検査・処置に関しては、段階を追って、徐々にスキルを磨いていきます。

内視鏡関連は、検査時や内視鏡カンファレンスにおいて、専門医・指導医によるチェック・指導を受け、経験症例数および上級医の判断のもとで、検査上部消化管内視鏡、検査大腸内視鏡検査、内視鏡的逆行性膵胆管造影(ERCP)・治療内視鏡(内視鏡的粘膜切除術(EMR)、止血など)、早期がんに対する内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)(胃前庭部、胃の前庭部以外、大腸、食道)と段階を踏んでいきます。後期2年目後半には通常の症例のERCP、EMR、止血を確実に行うことができ、ESDを始めることができることが目標です。その間に超音波内視鏡(EUS-FNA含め)、ダブルバルーン小腸内視鏡、カプセル内視鏡なども経験します。

超音波関連は、指導医のもとで腹部超音波検査に習熟した後、まず超音波ガイド下での経皮肝生検を習得し、次に肝腫瘍狙撃生検を行います。そして経験症例数および上級医の判断のもとで、肝臓癌に対するラジオ波焼灼術(RFA)や経皮経肝胆管ドレナージ(PTCD)を施行していきます。後期3年目にはミリ単位のターゲッティングができ、RFAやPTCDの術者となることが目標です。

なお、当院は日本内科学会、日本消化器病学会、日本消化器内視鏡学会、日本肝臓学会の認定施設であり、年次に応じて専門医取得が可能です。

積極的に学ぶ姿勢が医師としての方向性を定める

当院の消化器内科の強みは、

  • ・専門医・スタッフ、医療機器が揃っており、特殊な検査・治療以外は、全て当院で行うことができる。
  • ・症例数が多い(外来、入院、救急、検査、治療のいずれにおいても)
  • ・消化器内科の内部も消化器外科をはじめとする他科とも関係が大変よく、相談・連携がスムーズに行える。
  • ・地域がん診療連携拠点病院であり、キャンサーボード(胃腸、肝胆膵、食道など)などで最適な医療を検討し、集学的な治療を進めることができる。
などが挙げられます。

当院では積極的に動くことで、非常に充実した日々を送れ、自己を研鑽することが可能です。
人の行っていることをよく観察し、教科書や文献で調べ、自分の頭で考えた上で質問をすると、各分野の専門医はみんな喜んで教えてくれます。 逆に、非常に多忙な病院ですので、手取り足取りの指導はせず、座っていても、誰も教えてくれません。「叩けよ、さらば開かれん!」です。

しっかりと消化器疾患全般を身につけ、将来の方向性を定めていこうと思われる方は、一緒に消化器疾患に取り組んでいきましょう。

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