人の行っていることをよく観察し、教科書や文献で調べ、自分の頭で考えた上で質問をすると、各分野の専門医はみんな喜んで教えてくれます。
独立行政法人 労働者健康安全機構関西労災病院
人の行っていることをよく観察し、教科書や文献で調べ、自分の頭で考えた上で質問をすると、各分野の専門医はみんな喜んで教えてくれます。
消化器内科は、内科の中でも扱う臓器が最も多く、検査や治療手技も多岐にわたります。当科では消化器がん診療、肝疾患診療、内視鏡治療を三つの柱に据え、高度医療を行っております。
当科では後期研修医を毎年1~3名受け入れています。研修期間は、3年を基本とし、消化器疾患全般の症例を受け持ちます。そして3年間で、
入院患者を5~10名受け持った上で、部長回診、カルテ回診、各種カンファレンスなどの場や、随時、各々の専門性を持つスタッフと相談し、チェック・指導を受けます。当院は地域がん診療連携拠点病院であり、各種消化器がんに関してはキャンサーボードで、消化器外科医、放射線科医と共に最適な治療を検討します。
検査・処置に関しては、段階を追って、徐々にスキルを磨いていきます。
内視鏡関連は、検査時や内視鏡カンファレンスにおいて、専門医・指導医によるチェック・指導を受け、経験症例数および上級医の判断のもとで、検査上部消化管内視鏡、検査大腸内視鏡検査、内視鏡的逆行性膵胆管造影(ERCP)・治療内視鏡(内視鏡的粘膜切除術(EMR)、止血など)、早期がんに対する内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)(胃前庭部、胃の前庭部以外、大腸、食道)と段階を踏んでいきます。後期2年目後半には通常の症例のERCP、EMR、止血を確実に行うことができ、ESDを始めることができることが目標です。その間に超音波内視鏡(EUS-FNA含め)、ダブルバルーン小腸内視鏡、カプセル内視鏡なども経験します。
超音波関連は、指導医のもとで腹部超音波検査に習熟した後、まず超音波ガイド下での経皮肝生検を習得し、次に肝腫瘍狙撃生検を行います。そして経験症例数および上級医の判断のもとで、肝臓癌に対するラジオ波焼灼術(RFA)や経皮経肝胆管ドレナージ(PTCD)を施行していきます。後期3年目にはミリ単位のターゲッティングができ、RFAやPTCDの術者となることが目標です。
なお、当院は日本内科学会、日本消化器病学会、日本消化器内視鏡学会、日本肝臓学会の認定施設であり、年次に応じて専門医取得が可能です。
当院の消化器内科の強みは、
当院では積極的に動くことで、非常に充実した日々を送れ、自己を研鑽することが可能です。
人の行っていることをよく観察し、教科書や文献で調べ、自分の頭で考えた上で質問をすると、各分野の専門医はみんな喜んで教えてくれます。
逆に、非常に多忙な病院ですので、手取り足取りの指導はせず、座っていても、誰も教えてくれません。「叩けよ、さらば開かれん!」です。
しっかりと消化器疾患全般を身につけ、将来の方向性を定めていこうと思われる方は、一緒に消化器疾患に取り組んでいきましょう。