• 循環器内科医師
    2006年卒業

    循環器内科医師
    2006年卒業

    石原 隆行

    石原 隆行

    Takayuki Ishihara

    Takayuki Ishihara

    後期研修医の3年間が終わった時には、
    どこに出ても恥ずかしくない
    循環器内科医になっていることと思います。

後期研修医の3年間が終わった時には、どこに出ても恥ずかしくない循環器内科医になっていることと思います。

昼夜を問わず患者さんを治療する先輩方の姿

私が関西労災病院で研修をしたいと思ったのは、大学5回生の冬でした。大学のプログラムで循環器内科の実習をしたことがなかった私は、医局の勧めで関西労災病院の循環器内科で1週間実習することとなりました。実習先が関西労災病院になったのは、単に実家が近いという理由でした。しかし、その1週間が今後の人生を決める大きな1週間になりました。1週間の間に夜中の緊カテ(緊急カテーテル検査)も毎日のように体験することができ、日中だけでなく夜中でも患者さんのために集まって治療をしている循環器内科の先生方の姿に「これだ!」と感じました。この1週間の経験で、それまで循環器内科の「じ」も考えていなかった私は、循環器内科医になることを決め、関西労災病院で研修することも決めました。

無事大学を卒業し、晴れて希望通り関西労災病院での初期研修を行うことができましたが、循環器内科の初期研修は期待通り、いやそれ以上のものでした。毎日のようにさまざまな患者さんの診療に携わることができ、非常に中身の濃い初期研修を行うことができました。そして、何よりもやりがいのある毎日を過ごすことができました。初期研修を終えて、学生時代に感じた以上に循環器内科への想いが強くなり、「豊富な症例」とその中で得られた「やりがい」が決め手となり、関西労災病院で引き続き後期研修を行うことに決めました。

豊富な症例数と、学会発表、論文作成、英語のプレゼン指導も

当院の特徴は何よりも豊富な症例数です。後期研修医には常に15~20人程の受け持ちの患者さんがいます。しかし、必ず常勤の上級医とペアになって、二人体制で診療にあたります。初期研修医が下級医として下につくことはありません。その中で、冠動脈造影・下肢動脈造影・電気生理学的検査などのカテーテル検査に加え、心臓CT、心筋血流SPECT検査、ホルター心電図検査などを行います。冠動脈造影検査は250件程度を最初の一年間に行うことができます。また、心肺停止、心原性ショック、急性冠症候群などの救急診療も数多く経験できます。

カンファレンスに関しては、全体カンファレンス、心臓血管外科との合同症例検討カンファレンス、シネ(血管造影)カンファレスなどをそれぞれ週一回ずつ行っています。治療や診断に難渋している症例は、これらのカンファレンスにおいて全体で検討を行いますので、偏った治療に陥ることはありません。

臨床が第一優先ですが、その中で学会発表や臨床研究、論文作成に関しても上級医の指導を受けながら達成することができます。臨床データの整理の仕方、統計解析の方法を習得できるだけでなく、臨床研究や論文作成をする上での論理的な考え方を構築するノウハウを学ぶことができます。

また、先にご紹介した全体カンファレンスでは、英語のプレゼンテーションの機会がありますので、日本の病院にいながら英語の勉強もできます。循環器内科の分野では海外の学会だけでなく日本の学会でも公用語が英語になっていますし、もちろん論文を作成するうえでも英語は必須ですので、英語を話す(話さなければならない)機会があることは非常に貴重なものです。

どこに出ても恥ずかしくない循環器内科医へと成長できます

関西労災病院は「患者さんのためにがんばりたい」と考えている人に最適な研修病院です。逆に言えば、プライベートを優先したい人には不向きな病院です。夜中や土日に呼ばれることもあり、泊まり込みで患者さんの診療にあたらなければならないこともあります。しかし、5分遅れたら命を落としていたかもしれない救急患者さんが、歩いて退院される姿を見た時の喜びは何ものにも代えがたいものです。また、当院は、虚血性心疾患、心不全、不整脈、末梢血管疾患などそれぞれを専門としている循環器内科医がいますので、心臓移植以外のほとんどの循環器疾患の治療を当院で完結することができます。その上級医の指導の下、さまざまな疾患の経験を積むことができます。後期研修医の3年間が終わった時には、どこに出ても恥ずかしくない循環器内科医になっていることと思います。「地域の人々に、そして世界の人々のために」一緒に診療にあたりませんか?

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