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血液検査基準値Ⅳ 腎臓・肝臓

本日は、4回シリーズでご紹介している「血液検査基準値」の4回目、「腎臓・肝臓」です。
(第1回「貧血」はこちら [1]、第2回「肝機能」はこちら [2]、第3回「血中脂質・血糖」はこちら [3]

腎臓・肝臓に関する検査項目については下の表にまとめています。ご自身の検査結果をご覧になるときの参考になさってください。

項目名 基準値 検査の意味

TP

総タンパク

6.1~8.1 g/dL 高値の場合は脱水症や炎症性の病気が疑われ、低値の場合は栄養障害や腎臓・肝臓機能障害が疑われます。

ALB

アルブミン

3.2~5.0 g/dL 肝臓・腎臓の異常で低値になります。栄養障害や甲状腺機能亢進症でも低値になります。

Na

ナトリウム

136~147 mmol/L

Na,K,C1は体内では主要電解質成分で、細胞の活動や筋肉の収縮などに重要な役割を果たしています。種々の要因で各成分の喪失や貯留が生じるため、各成分のバランスを調べます。

K

カリウム

3.5~5.0 mmol/L Na,K,C1は体内では主要電解質成分で、細胞の活動や筋肉の収縮などに重要な役割を果たしています。種々の要因で各成分の喪失や貯留が生じるため、各成分のバランスを調べます。

Cl

クロール

98~110 mmol/L
Na,K,C1は体内では主要電解質成分で、細胞の活動や筋肉の収縮などに重要な役割を果たしています。種々の要因で各成分の喪失や貯留が生じるため、各成分のバランスを調べます。

UN

尿素窒素

8~20 mg/dL
腎臓の異常で上昇しますが、高蛋白な食事後や軽い脱水でも高値になります。

Crea

クレアチニン

M 0.50~1.05 mg/dL

F  0.40~0.80 mg/dL

腎臓の異常で上昇します。食事の影響は受けません。男性が女性より高値です。

UA

尿酸

M 3.0~7.0 mg/dL

F 2.6~7.0 mg/dL

肉類やアルコールの摂り過ぎや腎臓障害で上昇します。高値が続くと痛風の原因になります。

Ca

カルシウム

8.7~10.1 mg/dL

甲状腺機能、副腎疾患、骨疾患、腎疾患の指標です。

iP

無機リン

2.5~4.5 mg/dL 腎疾患や骨疾患、消化器、内分泌の状態を反映します。

L(リットル)=1000cc dL(デシリットル)=10分の1リットル mL(ミリリットル)=1,000分の1リットル μL(マイクロリットル)=100万分の1リットル 

g:(グラム)=1,000分の1キログラム mg(ミリグラム)=1,000分の1グラム μg(マイクログラム)=100万分の1グラム ng(ナノグラム)=10億分の1グラム pg(ピコグラム)=1兆分の1グラム

mmol:(ミリモル)=1,000分の1モル 

M: 成人男性    F:成人女性   

 

 

関西ろうさい病院 検査科のご紹介 [4]

関西ろうさい病院 各診療科・各部のご紹介 [5]

                                        

                  



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