前回は「その症状、脳梗塞の前兆かもしれません①」で「一過性脳虚血発作（TIA）」をご紹介しました。内容はこちら ^[1]

合言葉は「FAST」

症状は多岐にわたりますが、脳卒中の主な症状を知ることができるFASTという方法があります。様子がおかしいと思ったら、「顔（Face）・腕（Arm）・言葉（Speech）」を確かめてください。

「顔（Face）」のチェックでは、「イー」の口をしてみましょう。左右どちらかの顔がゆがんでいないか、口角が下がっていないかをチェックします。また、水を飲もうとして片方からこぼれることもあります。

「腕（Arm）」のチェックでは、手のひらを上にして肘を伸ばして両手を前に挙上してみましょう。両手が同じように挙がるか、5つ数える間に片方が下がってこないかをチェックします。お箸がうまく使えないといったことも起こり得ます。

「言葉（Speech）」のチェックでは、「今日は良い天気です」といった短い文を言ってもらいましょう。また、よく知っている人や物の名前を聞いてみましょう。呂律が回っているか、言葉が出てこないことはないか、聞いたことを理解できているかをチェックします。

FASTの「T」は時間（Time）です。これらがうまくできない場合、すぐに医療機関を受診するか119番に電話をしましょう。

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関西ろうさい病院　脳神経内科のご紹介 ^[3]

関西ろうさい病院　各診療科・各部のご紹介 ^[4]