急性下肢動脈閉塞に対するカテーテル治療デバイス「インディゴ システム」について – 関西ろうさい病院(兵庫県尼崎市)地域医療支援病院・がん診療連携拠点病院
独立行政法人 労働者健康安全機構 関西ろうさい病院循環器内科

急性下肢動脈閉塞に対するカテーテル治療デバイス「インディゴ システム」について

急性下肢動脈閉塞は、突然下肢に血液が流れなくなり、急激な血流不足が起こる疾患です。放置すると下肢の機能が失われたり、生命にも危険が及ぶことがあるため、早急に血流を回復させる治療が必要となります。治療方法には、カテーテルを使った治療と外科手術があり、患者さんの状態を考慮して最適な方法を選択します。

当院では、新しいカテーテル治療デバイス「インディゴ システム」を導入しています。このシステムは、本邦では2023年9月に保険収載され、当院では2024年3月より使用しています。特殊なカテーテルと持続的な吸引ポンプを用いて、血管を詰まらせている血の塊(血栓)を効率的に取り除くことができ、カテーテルのサイズが豊富で、小さな血栓から広範囲にわたる血栓まで対応できるのが特徴です。さらに、外科手術と異なり切開を伴わないため、体への負担が少なく、入院期間を短縮できる可能性があります。

下肢閉塞性動脈硬化症

カテーテル治療デバイス「Indigoシステム」

末梢血管用血栓吸引デバイス「インディゴ システム」

  Akhilesh K et al. JACC Cardiovasc Interv. 2021; 14: 319-329.から引用

ページ先頭へ