2024.07.22
ロボット支援下手術の2つの利点
(1)高解像度三次元画像と拡大視効果
従来の腹腔鏡手術では、二次元の画像を見ながら手術操作を行ってきましたが、ロボット支援下手術では三次元の画像が得られるため、奥行きを感じながら手術を行うことができます。また、高画質カメラで画像を拡大して手術を行うことで、術後の合併症を軽減することができ、難易度の高い手術でも安全に低侵襲に行うことができます(図1)。
(2)鉗子の関節機能と手振れ防止
従来の腹腔鏡手術は鉗子と呼ばれる直線状の手術器具を用いており、鉗子の動きは限られたものでした。しかし、ロボット支援下手術では鉗子に関節機能がついており、人間の手首や指と同じように操作することが可能です(図2)。
さらに、手振れがないために、より精緻なリンパ節郭清や消化管の吻合が実施できるようになっています。