2014.06.02
がんになったときのために、知っておいてほしいこと
多くの方にご参加いただきまして、ありがとうございました。
当日の様子をご報告いたします。
- 日 時 平成26年5月31日(土)午後1時30分~午後4時15分
- 場 所 いたみホール
- 参加者 759名
開会挨拶:副院長(がんセンター長・外科部長兼務) 田村 茂行
司会:消化器内科部長 萩原 秀紀
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講演1「肺がんと言われたら ~肺がん治療の現状~」
呼吸器外科部長 岩田 隆 - 肺がん病期による治療の方法として、手術、抗がん剤、放射線の三種類について動画も用いたスライドで説明しました。肺がん治療は早期であるほど手術により根本から治療できますが、発見が遅い場合でも手術により生存期間が延長できる可能性があり、今後の課題になっています。
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講演2「知って安心 食道・胃がんのこと ~胃カメラのすすめ~」
消化器外科医師 竹野 淳 - 食道がんとがんの中で最も罹患数の多い胃がんについて、その特徴と治療方法について説明しました。食道がん、胃がんともに早期の段階であれば完治が見込め、その有効な検査は胃カメラしかありません。症状がなくても年1回の胃カメラ検査を受けることを強くお勧めしました。
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講演3「乳房自己検診、やってみましょう」
乳腺外科医師 沖代 格次 - 近年患者数が増加傾向にある乳がんについて、治療方法と症状について解説した後、自分でもできる乳がんのチェック方法についてどのように、いつやるのかを説明しました。また、早期発見のため、まずは毎月自己検診を行い、時にはマンモグラフィ、超音波検査も行ってみるようにお勧めしました。
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講演4「IMRT=選んで当てる放射線治療」
放射線治療科部長 香川 一史 - 最近の手術や化学療法によるがん治療は、良い治療成績を保ちながら、患者さんの苦痛や副作用を減らしています。放射線治療でも今夏から当院に導入予定のIMRTを中心に放射線治療の有効性について多彩な写真を用いて説明しました。
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講演5「あなたは、どこで、どのようにして逝きたいですか?」
第二緩和ケア科部長 堀 謙輔 - まず、どんな病気で、どこで死にたいかなどを参加者に質問して和やかな雰囲気で始まりました。その後は、終末期によりよく療養生活を送るためには、家族と医療チームを交えて話し合うアドバンス・ケア・プランニングをできるだけ健康状態が安定している時に行うことが重要であると呼びかけました。
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質問コーナー
- あらかじめ参加者からいただいた質問に対し、本日講演した医師が回答しました。
腫瘍マーカーの有効性の質問では、過度の期待はしないほうがよいという意見で一致しました。 -
閉会挨拶:副院長(がんセンター長・外科部長兼務) 田村 茂行
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乳房触診体験コーナー・がん相談会
当日会場ロビーにおいて「乳房触診体験コーナー」を設け、 乳がんのしこりに似せた模型を使ってしこりとはどんなものなのかを、実際に触って感じていただきました。 また、併設イベントとしまして「がん相談会」を実施し、 当院のがん相談専門看護師、がん化学療法認定看護師、 医療ソーシャルワーカーが、みなさまからのご相談に 対応いたしました。