「全身麻酔」による痛みのない心房細動アブレーション治療 – 関西ろうさい病院(兵庫県尼崎市)地域医療支援病院・がん診療連携拠点病院
独立行政法人 労働者健康安全機構 関西ろうさい病院循環器内科

「全身麻酔」による痛みのない心房細動アブレーション治療

心房細動アブレーションは鎮静と言われる軽めの麻酔で行うことが多いのが現状です。当院でも以前は鎮静下にアブレーションを行っており、痛みにより患者さんにつらい思いをさせることもありました。患者さんに「苦痛なくアブレーションを受けていただく」ため、関西労災病院では2018年から全身麻酔によるアブレーションを始めました。

全身麻酔は、点滴から鎮静薬と言われる眠り薬を投与し、患者さんが十分に眠られたタイミングで呼吸の通り道を確保するための管「i-gel(アイジェル)」を挿入の上、呼吸管理を行います。また尿道バルーンなども全身麻酔がかかってから挿入します。なお麻酔管理を専属とする医師が安全性を確保して治療を行っております。治療が終わりましたら5分ほどで目を覚まされます。患者さんからすると、寝て起きたらいつの間にか治療が終わっているという印象を受けられるかと思います。術後、鎮静薬の影響が長引くことがありますが、術者を始め、病棟スタッフが慎重に患者さんの状態を確認しますので、安心して全身麻酔の治療を受けていただければと思います。

 

関西労災病院不整脈科では近隣の西宮・尼崎・宝塚・伊丹・芦屋だけでなく、広く神戸や大阪からも受診いただいております。患者さんに楽にアブレーション治療を受けていただけるために、これからも努めてまいります。アブレーション治療が不安でためらっている、という方はぜひ受診してください。

 


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