2022.04.25
前回は「あなたの腎臓、大丈夫ですか?①」として腎臓の働きについてご紹介しました。内容はこちら
腎臓病とその発見方法について
腎臓病を発見する方法は二つあり、一つは検尿、もう一つは血液検査です。検尿では尿蛋白や血尿に注意し、血液検査ではクレアチニン(Cr)という検査値が重要です。近年血液のクレアチニンから腎臓の血液浄化能力(腎機能)を推定計算する式が考案され、手軽に腎機能を知ることができるようになりました。検尿の異常や腎機能低下が続くと「慢性腎臓病」と呼びます。
腎臓病というと、「透析」を連想される方が多いと思います。日本では現在約35万人の方が透析を受けていますが、その予備軍である「慢性腎臓病」患者は約1300万人もいると推定されており、「隠れ国民病」と呼ばれています。慢性腎臓病は進行すると透析が必要になるだけでなく、心臓病や脳卒中を増やして生命を脅かす病気です。最近では糖尿病・高血圧などの生活習慣病を原因とする慢性腎臓病が増えています。
慢性腎臓病に対する早めの対策しませんか?
この文章を読んでいるあなたも、実は慢性腎臓病かもしれません。検尿や血液検査で自分の腎臓の状態を知り、もし慢性腎臓病なら原因を調べて早めに対策を立てることが必要です。かかりつけの医師に一度相談してみてはいかがでしょうか?