内科

内科専攻医を目指す方へ

専門性を生かしつつ高度なチーム医療を

診療方針・特色

腎臓・血液浄化

腎臓グループは、腎炎・ネフローゼ症候群・腎不全など腎疾患全般に対する治療を行っています。腎炎・ネフローゼ症候群に対しては、積極的に腎生検にて組織診断を行い、エビデンスに基づく治療法を選択しています。腎生検件数も年間50例に達しています。

また、腎不全保存期治療にも力を注ぎ、年に2回腎臓病教室を開催しています。平成30年度には合計123名の患者さんとご家族にご参加いただきました。

地域の開業の先生方からの慢性腎臓病症例のご紹介も多く、必要に応じて当院とクリニックの並診の形で診療にあたらせていただいております。その際にはこまめな診療情報提供を行い、情報の緊密なやり取りを行っています。

透析療法に関しては、例年80-90人程度の新規透析導入があります。平成30年は血液透析100例、腹膜透析12例、計112例の透析導入があり、過去最高でした。透析療法が必要となった場合には、ビデオや透析センターの見学などを通して、患者さんの納得のいく治療法の選択(血液透析/腹膜透析/腎移植)をしていただく体制をとっています。(腎移植ご希望の場合には移植施設へ紹介させていただきます。)

透析センターは21台の血液透析機械と5台のその他血液浄化装置を有し、透析患者の合併症での入院や各科からの各種血液浄化(血漿交換・エンドトキシン吸着・持続血液濾過透析・顆粒球除去など)依頼などに、いつでも対応できる体制をとっています。平成30年度の透析センターでの血液透析施行回数は7,285回に達し、前年度を上回りました。

また当グループは当院の集中治療血液浄化部門も兼ねており、ICUやCCUでの最重症患者の急性血液浄化症例もきわめて多数担当しております。特に持続血液濾過透析の症例が豊富です。

平成26年4月から開始となった血液透析用シャント手術・シャントPTA・シャントエコーも年々症例が増加し、シャント関連の手術とシャントPTA合わせると年間約1,000件に達しております。地域の透析用バスキュラーアクセス(シャント)センターとしての地位を確立するだけでなく、臨床研究の英文論文発表や海外学会での発表(下記参照)も行い、世界へ情報を発信できるようになってきました。当科は透析用バスキュラーアクセスに関する多様な問題に迅速に対応可能な体制を作っております。月曜から金曜まで毎日午後にシャント外来を行っておりますので、医療連携総合センター(地域医療室)経由で御予約の上、御利用ください。

シャントに関する英文論文・海外学会発表
  • Suemitsu K et al. Impact of Lesion Morphology on Durability After Angioplasty of Failed Arteriovenous Fistulas in Hemodialysis Patients. J Endovasc Ther. 25(5): 649-654, 2018
  • Suemitsu K et al. Arteriovenous graft in hemodialysis patients with impaired activity of daily living. ERA-EDTA 55th congress: Copenhagen 2018
  • Matsuoka Y et al. About Half of the Malnutrition Patients that can’t Walk and Use Temporary Vascular Access Catheter Die in the First year after Initial Vascular Access Creation.~ Predicting One-year Mortality after Initial Vascular Access Creation ~ ERA-EDTA 55th congress: Copenhagen 2018

診療実績

平成29年度 平成30年度
腎生検症例数 57 51
血液透析施行総数(透析室) 7,025 7,285
血液透析導入患者数 81* 100**
腹膜透析導入患者数 4* 12**
腹膜透析外来・腹膜透析指導(延べ回数) 232 370
透析室看護師による腎不全患者教育(延べ回数) 103 129
腎臓病教室延べ参加人数 183 123
出張血液透析施行回数(ICU、CCU、HCU) 361 279
持続血液濾過透析(CHDF)施行回数 635 621
エンドトキシン吸着施行回数 91 73
単純血漿交換 39 35
二重膜濾過血漿交換 7 0
免疫吸着 4 13
LDLアフェレーシス 11 26
白血球除去 0 0
顆粒球除去 8 0
腹水濃縮 69 49
血液吸着(薬物中毒) 17 2
シャント関連手術件数 341 356
シャントPTA件数 642 638
シャントエコー件数(中央検査部、小林大樹技師) 3,132 3,304

*  平成29年1月1日~同年12月31日の患者数
** 平成30年1月1日~同年12月31日の患者数

臨床研究のテーマ

  • 血液透析用内シャントの狭窄形態と開存率の関係の検討
  • 血液透析用内シャント作成困難例における手術法の検討
  • 血液透析用内シャント狭窄例に対する薬剤溶出性バルーンカテーテルの効果の検討
  • 血液透析用シャント作成後の生命予後に関する検討
  • 血液透析症例における至適目標体重設定方法の検討
  • 低ナトリウム血症発症の季節変動に関する検討      など

地域への貢献、地域医療連携

  • 慢性腎臓病患者を対象とした腎臓病教室開催(年2 回。平成30年度参加者のべ123名。)
  • 近隣医療機関との病診連携の研究会(年数回)
  • 近隣訪問看護ステーションとの腹膜透析勉強会(年数回)
  • 地元医師会での慢性腎臓病管理に関する講演
  • 地元薬剤師会での慢性腎臓病管理に関する講演
  • 近隣透析施設患者会での講演
  • 兵庫県慢性腎臓病対策・連携協議会への参加      など

将来計画

  • 慢性腎臓病の患者さんは非常に多く、地域ぐるみで良好な診療体制を構築する必要があります。このためにも病診連携の研究会をこれまで以上に開催して、患者紹介・逆紹介を推進するなど、地域の医療機関との連携をより強めていきたいと考えています。
  • 血液透析療法導入に関しては平成30年度過去最高を記録し、また平成27年からは腹膜透析導入症例数も増えてきました。今後更に慢性腎不全患者さんのライフスタイルや希望に即した腎代替療法の選択ができるよう当科の体制を発展させていきたいと考えています。特に腹膜透析の積極的な導入は厚生労働省・腎臓学会の方針でもあり、今後診療規模を拡大していきたいと考えています。腹膜透析は在宅診療であり、またADLの低下した高齢者にも適した治療です。その意味で腹膜透析における近隣訪問看護ステーションとの連携も深めていきたいと考えています。
  • 透析用内シャント手術・シャントPTAといったシャント診療に関しては、末光医師を中心に、豊富な実績をあげてきました。今後更に診療実績を伸ばし、世界への情報発信も増やして日本のシャント診療のリーダーを目指したいと思います。また他院からの研修・見学も積極的に受け入れます。

血液

血液内科では、一般的な貧血などの血液疾患は勿論のこと、白血病・悪性リンパ腫をはじめとする造血器腫瘍や、血小板の異常、あるいは凝固因子の異常をひきおこす疾患も対象としています。特に造血器腫瘍の診療に力を入れています。造血器腫瘍の診療には専門的な知識と経験が要求されますが、治癒をめざして医療を提供することを目標とし、血液専門医である常勤医が中心となってレジデントとともに診療にあたり、急性白血病に対する強力な化学療法や悪性リンパ腫に対する自家末梢血幹細胞移植を含めた超大量化学療法から分子標的治療や標準的化学療法まで積極的に取り組んでおります。また入院の短縮やQOLも考慮し、入院から外来での化学療法へスムーズに移行できる体制も整っております。血液疾患の治療の進歩はめざましく、常に質の高い治療を取り入れて更なる治療成績の向上を目指します。

診療実績(平成30年)

悪性リンパ腫 45例
白血病 12例
多発性骨髄腫 13例
骨髄異形成症候群 5例
その他 1例
合計 76症例

糖尿病・内分泌

糖尿病・内分泌グループは、糖尿病、肥満(症)、高脂血症(脂質異常症)、高血圧症、骨粗鬆症を中心とした代謝疾患、下垂体・甲状腺・副腎疾患などの内分泌疾患を診療の対象疾患としています。

常勤医は、日本糖尿病学会研修指導医・専門医1名、日本内分泌学会専門医1名、医員1名、レジデント1名の計4名です。当院は日本糖尿病学会の教育認定施設であり、専門知識に基づき、より厳格な血糖管理をめざしています。

1型糖尿病に対しては、強化インスリン療法、持続血糖モニタリング(CGM)、さらにインスリンポンプ療法(CSII)など、先進的な診断・治療も行っています。また、代謝疾患を考える際には内分泌疾患への深い知識も必要であることから、電解質異常や副腎偶発腫瘍などにも積極的に検査を行って診断し、脳外科・泌尿器科・耳鼻咽喉科・放射線科と連携しながら治療介入しています。そして、何より医師個々のレベルアップのために、積極的に学会や研究会で発表することにも力点を置いています。

対象疾患の多くが「慢性疾患」であることから、近隣の実地医の先生方や他病院との密接な連携の中で、よりよい診療体系を構築しています。糖尿病は、2010年には1千万人を越え、21世紀の国民病とも呼ばれる疾患です。「強化インスリン療法の導入」「合併症の総合評価」「治療方針(薬剤選択)の決定」などを行うことにより地域の中核病院としての役割を果たして参る所存です。

診療実績(平成30年)

疾患構成 糖尿病75%
内分泌疾患25%
糖尿病内分泌内科通院中の外来患者数 1,852名
糖尿病内分泌内科への入院患者数 203名
他診療科からの血糖コントロール依頼件数 年間872例

呼吸器

2012年3月末をもちまして、常勤医が不在となっております。現在、常勤医確保に向けて努力しております。大変ご迷惑をおかけしており申し訳ございません。

 

内科学術業績 (PDFファイル)

スタッフ

腎臓内科

和泉 雅章(いずみ まさあき)

内科部長:和泉 雅章

役職 内科部長
腎臓内科部長
資格等 日本内科学会認定内科医・総合内科専門医・指導医
日本腎臓学会 専門医・指導医・評議員
日本透析医学会 専門医・指導医・評議員
医学博士(平成12年 大阪大学)

The Best Doctors in Japan 2016-2017

Doctor of Doctors Network 優秀臨床専門医 2018-2021

末光 浩太郎(すえみつ こうたろう)

内科副部長:末光 浩太郎

役職 内科副部長
資格等 日本透析医学会 専門医
医学博士(平成30年 兵庫医科大学)

大田 南欧美(おおた なおみ)

役職 医員
資格等 日本内科学会認定内科医
日本腎臓学会 専門医
ICLSインストラクター
JMECCインストラクター

松岡 佑季(まつおか ゆき)

役職 医員
資格等 日本内科学会認定内科医
日本腎臓学会 専門医
レジデント 北村 香奈子(きたむら かなこ)(緩和ケア研修会 修了)
河岡 孝征(かわおか たかゆき)
川西 早秀(かわにし さほ)(緩和ケア研修会 修了)
野見 洋基(のみ ひろき)
平岡 敦子(ひらおか あつこ)

血液内科

橋本 光司(はしもと こうじ)

血液内科部長:橋本 光司

役職 部長
検査科部長
資格等 日本内科学会認定内科医
日本血液学会 専門医
日本自己血輸血学会 自己血輸血責任医師
医学博士
緩和ケア研修会 修了

糖尿病内分泌内科

山本 恒彦(やまもと つねひこ)

副部長:山本恒彦

役職 部長
資格等 日本内科学会認定内科医・総合内科専門医・指導医
日本糖尿病学会 専門医・指導医・学術評議員
医学博士

仁科 周平(にしな しゅうへい)

 

役職 医員
資格等 日本内科学会認定内科医・総合内科専門医
日本内分泌学会 専門医
日本救急医学会認定ICLSインストラクター
日本内科学会JMECCインストラクター

周 邦彦(しゅう くにひこ)

役職 医員
資格等 日本内科学会認定内科医

レジデント 原 知之(はら ともゆき)(日本内科学会認定内科医、緩和ケア研修会 修了)

 

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