狭心症、心筋梗塞ってどんな病気? ~②心筋梗塞とは?~

2010.09.13

細くなった冠動脈に血液の固まりができ、血管が詰まると心筋梗塞になります。狭心症の症状が持続するため、多くの患者様は救急車を呼ばれますが、4~5人に1人は病院にたどり着くまでに死亡します。幸いに病院に到着して治療を受けても、退院までに約10人に1人は死亡します。
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なぜそんなに死亡率が高いのでしょうか?
心筋梗塞になると心臓の筋肉は壊死(細胞が死ぬこと)します。壊死した筋肉は収縮しなくなり、「心不全」や「ショック状態(血圧が著しく低下すること)」になることがあります。また、「致死性不整脈(心臓の拍動が早くなったり、動きが小刻みになること)」により心臓が停止してしまうことがあります。また、壊死した筋肉は豆腐のようになるため、心臓が破れて「心破裂」を起こす危険性があります。
「不安定狭心症(最近3週間以内に狭心症が増悪した場合(発作の誘因,強さ,持続時間,硝酸薬の有効性)と,新たに発症した狭心症)」は心筋梗塞の一歩手前の状態です。不安定狭心症の場合、緊急で入院して心筋梗塞になるのを食い止める治療をしなければなりません。
【関連サイト】
狭心症・心筋梗塞ってどんな病気? ~①狭心症とは?~
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