2019.01.24
関西ろうさい病院 がん相談支援センターでは、毎月、がん患者サロン「寄りみち」を開催しています。このサロンは患者さんやご家族などが、がんとうまく付き合い、自分らしい生活を過ごせるよう支援することを目的として、利用者の皆さまと医療スタッフが協力して実施しています。83回目となる今回は「体力維持のための運動のしかた」をテーマに平成31年 1月10日(木)に、当院2階のがん相談支援センターで開催しました。
「より快活に生活するために」
講師:関西ろうさい病院 中央リハビリテーション部 作業療法士
がんの手術後は筋力が低下したり関節が硬くなったりして、日常動作に支障が出ることがあります。最近では、できるだけ自立した生活が送れるよう、さまざまな自助具が販売されています。自助具を使うことでリハビリの効果が得られ、自分でできるという自信にもつながります。今回のサロンでは以下の自助具をご紹介しました。
・滑りにくく、しっかり握れるスプーンや片端がバネでつながっている箸
・座る姿勢が安定するように背もたれひじかけが付いた入浴用の椅子
・ワンタッチで湯船に取り付けられる手すり
・肩や腕を上げなくても髪が洗える洗髪用ブラシ
・水に濡れてもほとんど重くならず少ない力で背中を洗えるクロス
「体力維持のための運動のしかた」
講師:関西ろうさい病院 中央リハビリテーション部長 林 宏樹
骨や筋肉、関節など身体を動かす器官「運動器」の障害のために移動機能の低下をきたした状態のことを『ロコモティブシンドローム(運動器機能低下症候群)』、略してロコモを言います。がんの手術後は体力、筋力が低下し日常生活が辛くなることがあります。そのような状態もロコモと言えます。ロコモを予防するための基本となる運動の紹介があり、その後全員で片脚立ちやスクワットをしました。重要なことは、痛くない範囲で呼吸を止めずに運動をすることで、立つ・歩く・座るといった日常生活における基本動作に必要な筋力を維持することだとの内容でした。
講習後は、参加者の皆さまより運動・リハビリに関していろいろな質問がありました。
次回のがん患者サロン「寄りみち」は平成31年2月14日(木)に「茶話会」を予定しています。参加費は無料ですが、事前申込が必要です。お申込みは、がん相談支援センターにお電話(06-4869-3390)いただくか、センター受付で直接お申込みください。
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