新人教育
関西ろうさい病院の新人教育研修プログラムについて
新人研修は、過密な研修とならないように入職日から5~7日間のシャドー研修を取り入れ、ゆとりの新人教育システムを提供しています。
「たのしい」「ためになる」「たいくつしない」をコンセプトに時間内研修を行っています。研修方法は、集合研修を多く取り入れ、同期との交流や意見交換などを行いながら共に成長する機会としています。長年構築してきたチョット自慢の新人教育システムです。
令和2年度から続くコロナウィルスの影響により、集合研修が難しくなってきてからは、e-ラーニングシステムや、動画配信システムを活用しながら、部署での研修を進めてきました。また、新人教育委員会や部署の先輩看護師によって、新人看護師が安心して知識や技術を習得して看護実践が行えるように成長のサポートを行っています。
令和5年度より、再び集合研修を開催していく予定です。
研修年間スケジュール
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新人オリエンテーション&シャドー研修①
入職後、看護師としての基本的知識、現場を知ってもらうシャドー研修を3週間予定しています。患者さんの安全を守るだけではなく、自身の安全を守るための感染管理、医療安全など講義だけではなく、演習も交えて学びます。講義・演習がない日は、配属現場で、先輩看護師と一緒に行動して環境に慣れていきます。
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リアリティショックの回避
少し環境にも慣れてきた頃です。グループワークを通して、今の心境を同期と共有します。また、先輩看護師(2年目看護師)も交えて、経験談を聞くことで悩みの解決が図れる研修です。
6
褥瘡管理
褥瘡管理についての基本を学びます。各部署に皮膚・排泄ケア認定看護師が回り直接現場で行われる研修です。
夜勤・休日勤務の見習い
夜勤(深夜・準夜)、休日勤務に向けての準備を始めます。見習い・シャドー研修を通して新人としてのメンバーシップを発揮できる心構えを行います。
7
フィジカルアセスメント
講義や演習を通して、呼吸と循環、腹部のフィジカルアイグザミネーションの基本を学びます。
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10
コミュニケーション研修
入職して半年が経過し、様々な体験を通しコミュニケーションに難渋する場面も増えてきます。個人ワーク・グループワークを通して、患者さんだけでなく、先輩看護師、医師や他職種とのコミュニケーション方法、ポイントを学びます。
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多重課題
患者さんへの対応が重なることも増えてきます。正しい優先度を理解し、安全な看護ケアが提供できるようにシュミレーションを通して学びます。
新人交流会
同期のスタッフと交流を図り、心身共にリフレッシュしてもらうプログラムです。リフレッシュすることで、仕事への意欲向上に繋がる研修です。
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シャドー研修②
準夜勤務にも慣れてきた頃です。日勤とは異なり、限られたスタッフで連携を図りながら看護を行うために、先輩看護師が多重課題にどのように対応しているのかを知り、今後の課題を見出す研修です。
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救急看護
各部署で、一時救命処置(BLS)・部署毎の症例に応じた急変時のシュミレーション研修をおこない、急変時の観察・対応ができるように学びます。
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3
まとめの会
グループワークで、1年を振り返ります。ワークで個々の成長を発表し、次年度に繋がる研修です。
地域の救急医療を担いながら、がん治療に力を注ぐ病院であることに魅力を感じ入職しました。看護部の研修で得た知識や技術を病棟に持ち帰った後は、先輩看護師が個々のペースに合わせて指導をしてくださり、自信をもって看護を実践することができました。
(南6階病棟 消化器内科・形成外科病棟 新人看護師)