看護の現場を知る

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診療看護師の紹介

関西ろうさい病院で働く、診療看護師をご紹介します!!

関西医ろうさい病院では、現在4名の診療看護師が勤務しています。それぞれの専門性を持って、救急部・心臓血管外科と固定した診療科で活動しています。

診療看護師とは

診療看護師とは大学院の修士課程を修了した看護師であり、医師不在時等においても迅速かつ安全な医療を提供できるよう、あらかじめ作成した手順書(※1)に沿って、特定行為(※2)をはじめとする診療行為を行うことができる看護師です。関西ろうさい病院の診療看護師は、チーム医療の一員として様々な職種と協働し、治療と看護の両面から患者さんに安心安全でより良い医療を提供できるように関わっています。

※1手順書とは
医師又は歯科医師が看護師に診療の補助を行わせるために、その指示として作成する文書であり、「看護師に診療の補助を行わせる患者の病状の範囲」、「診療の補助の内容」等が定められているものです。

※2特定行為とは
診療の補助行為であり、看護師が手順書により行う場合には、実践的な理解力、思考力及び判断力並びに高度かつ専門的な知識及び技能が特に必要とされる38行為21区分です。

2015年10月1日から特定行為研修制度が開始されました。団塊の世代が75歳を超えて後期高齢者となり、国民の3人に1人が65歳以上となる2025年問題に向け、今後の医療を支えるために保健師助産師看護師法の一部改正によって、手順書によりこれらの特定行為を行う看護師に対し「特定行為研修」の受講が義務づけられています。

診療看護師のご紹介

関西ろうさい病院の診療看護師をご紹介します。

山下 愛(救急部)

私は2014年、診療看護師の資格を取得しました。診療看護師は、「特定看護師」やNurse Practitionerとも呼ばれ、大学院で生理学・薬理学から診断学に及ぶ医学的知識や、特定行為と言われる動脈ライン挿入や人工呼吸器設定の調整などについて学び、医師と看護師の中間職種として、救急部の患者さんの入院から転院・退院に至るまで治療と看護の両方の側面からアプローチしています。

岡島 淳志(救急部)

私は2015年、診療看護師の資格を取得しました。診療看護師として行うことのできる診療行為は増えましたが、看護師であることに変わりはありません。患者さんのそばにいる看護師として存在し、わずかな変化、異常に対し、必要である医療を医師、医療スタッフの皆様と共に考え、タイムリーに提供していくことで、患者さんの療養生活の質をより高めていけるよう努めてまいります。

伏見 聖子(救急部)

私は2016年、診療看護師の資格を取得しました。診療看護師として治療と看護の両側面に携われることにやりがいを感じています。これまでの臨床経験、大学院での学びを基に病態や治療の評価を行い、医師や他職種と連携を取りながら患者さんが一日でも早く回復できるよう努力していきたいと思います。また私は2児の母でもあり仕事と家庭を両立しながら日々頑張っています。

芝 寿季(救急部)

私は2019年、診療看護師の資格を取得しました。当院のICUで看護師として勤務する中で、医師が多忙で患者さんの対応に時間を要する状況に直面したり、患者さんへの治療内容が十分に看護師に伝わらない場面に遭遇する機会がありました。そのような状況下で、治療が滞ることがないよう幅広い知識を持ってタイムラグを埋める役割を担い、複雑な病態を分かりやすく看護師に指導する診療看護師の先輩方を見て、私も資格取得を目指しました。大学院で学んだ医学的知識とこれまでの看護師経験を生かして、医師、看護師をはじめ他職種と共に、患者さんが一日でも早い回復ができるよう、生活背景や家族との繋がりも大切にしながら医療の質を高めていけるよう日々努力していきたいと思います。

太田垣 猛志(救急部)

私は2021年に診療看護師の資格を取得しました。
大学院では診療に携わる医学的知識、特定行為を学び、改めて治療に於いて医療と看護の両側面が大切であると深めることができました。患者さんの早期回復、QOLの向上のために、医療の質・安全性を担保しながら、医師、他職種と連携・協働し入院から退院まで診療看護師としての役割を担うことができるように日々努めていきたいと思います。

小濱 剛

私は2024年に診療看護師の資格を習得しました。診療看護師を目指した理由は、当院の集中治療室で勤めていた時、急変時に医師の指示を待つ中、タイムリーに患者さんの治療に携わる先輩診療看護師の姿を見て、私もそのようになりたいと思ったからです。集中治療室での勤務経験や、大学院での学びを活かし、患者さんの急変時には迅速な対応ができるよう、また、重症化を予防するために医師や多職種と協同して安全な医療の提供や早期退院に寄与できるように日々頑張りたいと思います。

特定行為及び特定行為区分(38行為21区分)

特定行為区分の名称特定行為
呼吸器(気道確保に係るもの)関連経口用気管チューブ又は経鼻用気管チューブの位置の調整
呼吸器(人工呼吸療法に係るもの)関連侵襲的陽圧換気の設定の変更
非侵襲的陽圧換気の設定の変更
人工呼吸管理がなされている者に対する鎮静薬の投与量の調整
人工呼吸器からの離脱
呼吸器(長期呼吸療法に係るもの)関連気管カニューレの交換
循環器関連一時的ペースメーカの操作及び管理
一時的ペースメーカリードの抜去
経皮的心肺補助装置の操作及び管理
大動脈内バルーンパンピングからの離脱を行うときの補助の頻度の調整
心嚢ドレーン管理関連心嚢ドレーンの抜去
胸腔ドレーン管理関連低圧胸腔内持続吸引器の吸引圧の設定及びその変更
胸腔ドレーンの抜去
腹腔ドレーン管理関連腹腔ドレーンの抜去(腹腔内に留置された穿刺針の抜針を含む。)
ろう孔管理関連胃ろうカテーテル若しくは腸ろうカテーテル又は胃ろうボタンの交換
膀胱ろうカテーテルの交換
栄養に係るカテーテル管理(中心静脈カテーテル管理)関連中心静脈カテーテルの抜去
栄養に係るカテーテル管理(末梢留置型中心静脈注射用カテーテル管理)関連末梢留置型中心静脈注射用カテーテルの挿入
創傷管理関連褥瘡又は慢性創傷の治療における血流のない壊死組織の除去
創傷に対する陰圧閉鎖療法
創部ドレーン管理関連創部ドレーンの抜去
動脈血液ガス分析関連直接動脈穿刺法による採血
橈骨動脈ラインの確保
透析管理関連急性血液浄化療法における血液透析器又は血液透析濾過器の操作及び管理
栄養及び水分管理に係る薬剤投与関連持続点滴中の高カロリー輸液の投与量の調整
脱水症状に対する輸液による補正
感染に係る薬剤投与関連感染徴候がある者に対する薬剤の臨時の投与
血糖コントロールに係る薬剤投与関連インスリンの投与量の調整
術後疼痛管理関連硬膜外カテーテルによる鎮痛剤の投与及び投与量の調整
循環動態に係る薬剤投与関連持続点滴中のカテコラミンの投与量の調整
持続点滴中のナトリウム、カリウム又はクロールの投与量の調整
持続点滴中の降圧剤の投与量の調整
持続点滴中の糖質輸液又は電解質輸液の投与量の調整
持続点滴中の利尿剤の投与量の調整
精神及び神経症状に係る薬剤投与関連抗けいれん剤の臨時の投与
抗精神病薬の臨時の投与
抗不安薬の臨時の投与
皮膚損傷に係る薬剤投与関連抗癌剤その他の薬剤が血管外に漏出したときのステロイド薬の局所注射及び投与量の調整

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