心房細動による脳梗塞を予防するための治療「経皮的左心耳閉鎖術」開始のお知らせ

2019.09.20

関西労災病院不整脈科では2019年9月、西日本では初めてとなる「左心耳閉鎖デバイス留置手術」に成功しました。
これは心房細動があると血栓のできやすい心臓の左心耳というところにカテーテルを用いて蓋をして、血栓による脳梗塞を予防するための手術です。
メスで胸を切り開くことなく、カテーテルという細い管を足の付け根から入れて、血管内から治療を行うため、痛みが少なく入院期間も短い体にやさしい治療法になります。
脳梗塞リスクが高いにもかかわらず、出血性合併症などのために抗凝固薬を長期間服用できない心房細動患者さんが対象となります。

 

※心房細動が長時間続くと心房内の血流がよどんで血栓ができやすくなります。血栓が血流に乗って脳へ運ばれ脳の血管を詰まらせると、脳梗塞(心原性脳梗塞)を起こします。心房細動が原因でできる血栓の約9割が左心耳の中でできると言われており、大きなものが多いため、脳梗塞も重症になるケースが多いです。


 

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