2015.10.26
■現在の麻酔の役割
麻酔とは、手術中に意識をなくし、手術の記憶を残さないようにしているだけではありません。手術の切開や刺激は強烈なものです。麻酔のもう一つの役割は、鎮痛薬や局所麻酔薬を使って、この手術刺激を抑制することにより、高齢者や合併症を持った方でも、手術ストレスから命を守ることにあります。
麻酔科医は、患者さんの状態、病歴、手術内容から最も安全な麻酔方法を選択し、術中は患者さんの状態に絶えず気を配り、手術が安全に行われるように全身管理を行います。
さらに、術後の痛みを最小限にすることによって回復を早める手助けをします。手術は今でも、不安で恐ろしい体験です。しかし、麻酔のなかった時代に比べると、格段の進歩を遂げたということができます。
今後も、患者さんが安心して手術を受けられるように、努めていきたいと思います。
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