2019.04.22
腰痛は国民病
厚生労働省の調査によると、日本人に訴えの多い症状として、腰痛が男性では1位、女性で2位となっています。腰痛はまさに国民病なのです。
腰痛の要因には筋肉や靱帯、椎間関節や骨にかかる機械的な負担だけでなく、腰痛を恐れる心理的な負担も関係しています。腰痛を異常に恐れることで脳が変性し腰痛以外にも肩こりや胃腸障害、かゆみ、頭痛などの症状も引き起こされるのです。
一般に痛くて辛い初期の治療として、鎮痛剤が処方され、日常生活や仕事で痛みの許す範囲での活動を勧められますが、決して安静は勧められません。安静にすると身体機能の低下と併せて脳が変性して痛みが慢性化するからです。慢性化するとそれほど痛くないと思える刺激でさえ痛いと感じるようになってしまいます。
予防のポイント
・活動的な生活の方が腰痛の慢性化予防や改善に有効です。
・作業中に筋疲労を感じたらストレッチを行いましょう。
・家事や仕事の後に腰痛がひどくなる場合は、筋力を鍛えましょう。
・慢性腰痛の方の多くは脳機能不全によって痛みを感じやすい状態になっているので、腰痛のことばかり考えずに、物事を良いように捉えるようにしましょう。
・職場や家庭などで大きなストレスを感じている方は、サイクリングや散歩などの有酸素運動やストレッチ、深呼吸などを行いましょう。
・できるだけ活動的に過ごすよう外出を心がけましょう。
次回は2019年4月30日に「腰痛予防② 腰痛予防に効果的な運動」をご紹介する予定です。