2020.08.24
腰椎椎間板ヘルニアとは
腰椎の椎体と椎体の間には椎間板というクッショ
ンがあり腰にかかる体重や衝撃を支えたり、腰を動かす際の可動部位としての機能を担っています。すなわちクッションである椎間板が曲げやねじりに応じることにより腰を動かすことができるわけです。
様々な負担のかかる椎間板ですので加齢や体質、生活習慣、労働などで傷むことがあります。傷んだ椎間板内髄核が後方に突出し腰の神経根を圧迫することで腰臀部、下肢の神経痛を引き起こす病気が腰椎椎間板ヘルニアです。(図1)
治 療
MRI検査の発達により椎間板の自然退縮に伴う治癒例がわかり、すぐに手術をすることはなくなりました。まずは薬物治療、装具治療やリハビリを行います。痛みの改善が不十分なら神経ブロックを行い、それでも無効なら手術、と体に負担の少ない順に進めていきます。
次回は令和2年8月31日(月)に「腰椎椎間板ヘルニアに対する椎間板内酵素注入療法②」で「椎間板内酵素注入療法」のご紹介をする予定です。