第20回関西ろうさい病院市民公開講座を開催しました①

2015.08.18

テーマ 「がんに負けないために“知っておきたいこと” ~治療から相談まで~」
開催日時:平成27年8月8日(土) 14:00~16:20
開催場所:西宮市プレラホール
参加人数:159名

内容 

挨拶
 副院長・外科部長・がんセンター長 田村 茂行
             
座長 副院長・消化器内科部長 萩原 秀紀

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         田村副院長                    萩原副院長

講演1「直腸がんに対する究極の肛門温存手術~括約筋間直腸切除術(lSR)~」

講師: 下部消化器外科医師 賀川 義規
大腸がんに対する手術療法として、「ESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)」や「ISR(括約筋間直腸切除術)」を中心に説明しました。ISR手術は、適応条件を見極める必要がありますが、永久的な人工肛門を避けるべく“究極の肛門温存手術”として、内肛門括約筋を切除し、排便機能に必要な外肛門括約筋を温存する術式であることを説明しました。

講演2「悪性胸膜中皮腫の診断と治療」           
講師: 呼吸器外科部長 岩田 隆
中皮腫の原因は大半がアスベストであり、その曝露経路や発症する疾患、症状について説明しました。中皮腫は症例数が全国的に極めて少ないため、治療法も確立されておらず、診断も難しい“最悪のがん”であるが、胸膜肺全摘を含む3者併用療法(手術・化学療法・放射線治療)で長期生存が得られる可能性があり、胸膜剥離/肺剥皮術は肺の温存ができ、負担が少なくなるため見直されつつあることを説明しました。

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     賀川下部消化器外科医師               岩田呼吸器外科部長



当日はお暑い中、多数の皆様に御参加いただきまして、本当にありがとうございました。

次回は10月3日(土)13時から、当院「がんセンター」において、第21回関西ろうさい病院市民公開講座として、ブルーリボンキャラバン「もっと知ってほしい大腸がんのこと2015in尼崎」を開催いたします。
詳細はこちらからご確認ください。



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