お薬のめてますか?①

2017.11.13

薬の嚥下障害

嚥下障害とは、さまざまな原因により、口からものをのみ込む機能が低下した状態のことを言います。
高齢化社会になり、嚥下障害でうまく食事が食べられない、誤嚥性肺炎を繰り返すようになったといわれる患者さんが増えてきました。食事の嚥下障害については、近年、多くの医療職が患者さんにかかわって、少しでもいい食生活をしていただけるようサポートし、また、誤嚥性肺炎を起こしにくくする医療的ケアも行われるようになりました。
一方、お薬をのむということも同じように嚥下障害の影響を受けます。医療機関に通院されている方の中には多くの薬をのんでおられ、薬がのみ込みにくいと感じている方は決して少なくありません。中には、咳をした時に薬が口から飛び出してきたり、よだれとともに明らかに薬と思われる色の唾液が出てきたり、口を開けるとお薬が発見されたりという経験がある方もいらっしゃるかもしれません。
内服薬は、口から確実に胃や腸に送られて初めて、その薬の効果を期待することができます。薬の嚥下障害の中で特に問題となるのは、薬が口の中やのどに残ったまま、何時間ものみ込まれずに残ってしまうことで(残薬)、せっかく処方された薬が適切な時間帯に身体の中に取り込まれないという事態が起こってしまいます。

 

次回は平成29年11月20日に「お薬のめてますか?②」として「薬がのみ込みにくいと感じたら」についてご紹介する予定です。

 

 

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