2017.11.20
前回は「薬の嚥下障害」についてご紹介しました。内容はこちら
★薬がのみ込みにくいと感じたら
嚥下障害が重度な患者さんばかりでなく、普通食を食べておられる方や自立して薬をのんでおられる方でも、このような残薬や薬ののみ込みにくさを感じておられることが分かってきました。内服薬をいかにうまくのみ込むかについては、患者さん・ご家族が試行錯誤しておられるのではないかと思います。もし、薬が口やのどに残っている感じやのみ込みにくさを感じられたら、すぐに処方医に相談してください。薬の剤形(錠剤・カプセル・散剤など)を変更したり、簡易懸濁法*にしたり、ゼリーでのんだりすることでうまく対応できたり、薬の数を減らすことで解決する場合もあります。また、これらの症状をきっかけに、嚥下障害が発見されることもあります。
「薬がのみ込みにくいなんて相談してもいいの?」と思わず、医師にぜひご相談ください。
患者さんの声で医療者が気付かされることもたくさんあります。
*簡易懸濁法:薬を粉砕せず、お湯に溶かして投与する方法(詳しくは薬剤師にご相談ください。)
薬がよく残るところ