2010.11.22

インフォームド・コンセントという言葉をよく耳にします。これは、医師が患者様に十分な情報を提供し、患者様の同意を得るという考え方です。
英語で書くとinformed consent。その意図をくんで翻訳すれば、「(正しく)情報を伝えられたうえでの合意」ということになります。
もう少し詳しくいえば、投薬・手術などの治療をはじめ、検査や治験など医療行為について、患者様や被験者がその内容についてよく説明を受け、理解したうえで、その方針に合意することです。
これは「患者の知る権利」「自己決定権」を保障する考え方で、発祥はアメリカです。日本では1990年代に広まりました。

一方、「自己決定権」は、患者様がその説明を十分に理解・納得したうえで、ご自身が受ける治療法を選択(拒否も含めて)することです。
医療機関は、退院までに行われる治療などを記載した計画書を患者様に交付し、適切な説明を行うことが法律により義務づけられています。