寒い季節の入浴法

2011.01.17

寒い季節には、お風呂の暖かさが恋しいものです。ところが、そこに危険が潜んでいることも忘れてはいけません。
ヒートショックという言葉を聞いたことがあるでしょうか。聞きなれない言葉ですが、急激な温度変化がからだに及ぼす影響のことです。これによって血圧が急上昇、あるいは急降下し、入浴中などに体調を崩したり、極端な場合は亡くなることもあります。


とくに冬場の入浴は、寒いなかで裸になるだけでも、からだには負担がかかります。さらに、夏場に比べると気温と湯の温度に差があるため、その負担は一層大きなものになります。
ヒートショックの影響を受けやすいのは、高齢者のほか、高血圧や糖尿病などの持病を抱える方です。また、肥満体の方や睡眠時無呼吸症候群のような呼吸に問題がある方、不整脈がある方も注意が必要です。
対策としては、入浴前にはお風呂のフタを開けておくなどして、脱衣場や浴室の温度を高めておくことです。さらに、湯の温度はやや低めにし、室温との差を小さくすることも大切です。入浴前に温湯シャワーやかかり湯などで、からだを徐々に温めていくのも一つの方法です。
このほか、ぬるめの湯で、うっすら汗ばむまで半身浴をするのもいいでしょう。その際、上半身は湯からでているため、浴室の温度を暖かく保ち、肩にタオルなどをかけておくことも大切です。なお、半身浴中は白湯などで水分補給を心がけてください。
カテゴリー
かんろうメディカル通信 最新記事
月別アーカイブ

ページの先頭へ