病院の食事が薄味と感じる「本当の理由」

2011.11.07

病院の食事を「まずい」「味が薄い」と思われている方は多いと思います。
確かに家庭の食事や外食のように、出来たてホカホカで、すべての患者さまの嗜好に合った食事をお出しする…というわけにはいきません。
しかし、患者さまの生活の一部であり、治療の一環でもある「食事」を、安心して、少しでも美味しく召し上がっていただこうと、当院栄養管理室が行っていることを紹介いたします。
当院では患者様の病態に合わせて、一日に150種類約1,500食の食事を提供しています。
ご飯には浄水機を使った水を使い、お酒を少し加えて炊き上げています。

こうすることにより、米独特の臭みを抑え美味しく炊き上がります
そして、料理の決め手はなんと言っても“だし”です。
粉末化学だしは値段が安く手軽に使えますが、グルタミン酸ナトリウムやイノシン酸ナトリウムなどが多く含まれており美味しいと感じる方が多い反面、塩分量も多いため、味が濃くなり、どの料理も同じ様な味付けになりがちです。
このような理由から、当室のだしは“かつおと北海道産の昆布”にこだわっています!
天然のだしを使うことにより食材そのものの味がわかるのと同時に、塩分を低く抑えることができるため、高血圧などの予防にも繋がります
常食をお召し上がりの方で、「味が無い」とか「薄い」と感じられる方は、日頃かなり味が濃いものを召し上がっているのだと思って下さい。
食事を通して十分な栄養を摂ることにより、病気の回復が早まることは言うまでもありませんが、病院の食事が正しい食生活のきっかけとなればうれしく思います
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