Hibワクチンについて

2012.07.02

Hibとは
インフルエンザ菌b型(Haemophilus influenzae type B
という細菌の略称です。

名前がよく似ていますが、いわゆるインフルエンザの原因である
インフルエンザウイルスとは全く別の病原体
で、
乳幼児では重症の肺炎、喉頭蓋炎、髄膜炎など、
重大な感染症の原因になります。
Hibワクチン
Hibには極めて有効なワクチンがあります。
これまでに世界で100カ国以上で使用されており、
それらの国々ではHibによる髄膜炎の発生は激減しています。
日本でもようやく2008年12月より接種が開始となりましたが、
ワクチンを望む強い声にも関わらず
十分な量を供給できていないのが現状です。

Hibによる細菌性髄膜炎
日本の5歳未満の乳幼児においては、
細菌性髄膜炎の原因はHibが最も多く、
とくに生後3カ月から2歳に多いとされています。
治療は全身状態の管理と抗生物質の使用を
早期に行うことが重要です。
しかしながら早期診断が困難なことも多く、
また治療にもかかわらず5%が死亡、
20-25%がてんかんや難聴、発育障害などの
後遺症を残すといわれています。
さらに抗生物質が効きにくいタイプの菌が増えており、
ワクチンによる予防の重要性が強調されています。
Hibワクチン接種、そのほかワクチンに関する相談
関西ろうさい病院小児科ではHibワクチン接種を行っています。
また、ご希望に応じて、三種混合ワクチンとの
同時接種も行っております。
お子様の月齢・年齢によって接種回数が異なりますので、
詳しくは小児科外来にお問い合わせください。
さらに、アレルギーのためワクチンを接種できない、
家族の海外渡航にともなうお子様のワクチン接種
スケジュールについてなどワクチンに関する
ご相談にも応じております。
ご相談内容をあらかじめご連絡いただいた上でご来院ください。
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