不活化ポリオワクチンって?

2012.12.17

ポリオってどんな病気?
急性灰白髄炎のことで、一般的には小児麻痺とも呼ばれています。
罹患するのは5歳以下の子どもが多いですが、成人にも感染します。
ポリオウイルスに感染しても 多くの場合は症状は現れず、免疫ができるだけです。
しかし、ウイルスが脊髄の一部に入ると、
発熱や嘔吐、下痢、頭痛などの症状が数日続いた後、
足や腕に弛緩性の麻痺が起こります。
麻痺は一生残る可能性があり、重篤化すると亡くなるおそれもあります。
現在確実な治療法は確立されておらず、
ワクチン接種が唯一の予防法とされています。
ポリオワクチンについて
ポリオワクチンには「生ワクチン」と「不活化ワクチン」の2種類があります。
生ワクチンは、ポリオウイルスの病原性を弱めてつくったものです。
日本では長い間、この生ワクチンが使われてきました。
しかし、生ポリオワクチンはまれにポリオを発病する可能性があり、
お子さんをもつお母さんにとっては不安がつきものでした。
そこで、今年の9月から導入されたのが不活化ワクチンです。
これは、ポリオウイルスから免疫をつくるのに必要な
成分だけを取り出してつくったものです。
不活化ワクチンは生ワクチンと違い、ポリオを発症することはありません。
(ただし、発熱等の副反応が生じることはあります。)
接種スケジュール
不活化ポリオワクチンは4回の接種が必要です。
通常は、生後3か月から12か月に3回(20~56日までの間隔をおく)、
その後6か月以上経ってから追加接種1回を行います。
ただし、生ポリオワクチン接種の有無により
このスケジュールは変わってきます。
当院における不活化ポリオワクチン接種
関西ろうさい病院 小児科では、不活化ポリオワクチンの接種を行っています。
予防接種は毎週火曜日に行っており、予約制となっています。
詳しくは、小児科外来にお問い合わせください。
小児科外来受付 直通電話: 06-6416-0282
 (受付日時:月曜日~金曜日の午後1時~午後4時30分)
<予防接種関連記事>
2012年7月2日 Hibワクチンについて

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