がんの免疫治療①

2018.11.12

がん治療新時代の幕開け

免疫治療は外科治療、放射線治療、化学療法に次ぐ第4のがん治療として期待されています。免疫は身体を守る防衛システムであり、免疫にはアクセルとブレーキで調節をおこなう機能が備わっていますが、がん細胞はこの「ブレーキをかける命令」を勝手に出すことで、免疫系の攻撃を回避して増殖していくことが知られています。免疫チェックポイント阻害薬はこの「ブレーキをかける命令」をブロックすることで、リンパ球を再活性化し、がん細胞への攻撃を行わせます。ブロックする場所によって抗PD-1抗体、抗PD-L1抗体、抗CTLA4抗体と分類されています(下表)。当院では平成30年5月1日までに延べ78例の患者さんにこれらを用いた免疫治療を行っており、その半数以上は呼吸器外科で行っています(図1)。適応となるがんは年々拡大しています。


次回は平成30年11月19日に「がんの免疫治療② 免疫治療の特徴」をご紹介する予定です。

 

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