2014.03.31
国民病と言われている「糖尿病」。
その患者数は、もうすぐ1,000万人にせまる勢いで増えているそうです。
当院では、地域の皆様に糖尿病について気軽に勉強していただくために、
毎月糖尿病スクールを実施しています。
平成26年3月20日(木)午後1時より、
平成26年第3回糖尿病スクールが開催されました。
今回で通算314回目となる今回は、
まごのクリニック(尼崎市)の孫野 直起先生による特別講演と
当院の医師、管理栄養士による講演が行われました。
孫野先生は呼吸器内科医の立場から、糖尿病についてお話ししていただきました。
糖尿病患者さんは感染症にかかりやすいため、
肺炎をはじめ、その他の病気にもなりやすいとのことでした。
次は、当院 糖尿病内分泌内科医師の永井より、
糖尿病性神経障害についての講演でした。
糖尿病の三大合併症は、
「(し)神経障害」「(め)網膜症」「(じ)腎症」
の順に起こってくるそうです。
進行過程の症状を “しめじ” と覚えて、早い段階で血糖コントロールを行い、
今以上に悪くさせないようにしましょうとの話がありました。
自分の症状が糖尿病による神経障害だと認識していない人が多いそうで、
俳優の武田鉄也を起用したCMも放送されていますが、
永井医師も武田鉄也のものまねをしながら神経障害の症状を説明。
“いやー汗かきました”と永井医師。 確かに額からは多量の汗が・・・
その後、当院管理栄養士の長尾より「三大栄養素とビタミン・ミネラル」の講演があり、
食事療法は適正なエネルギー量、バランスのとれた食品構成がポイントで、
朝・昼・夜の食事はだいたい均等になるよう分けて摂ることが大事と説明しました。
ご参加いただいた方から積極的な質問があり、
医師も時間を掛けて丁寧にお答えさせていただきました。
きわどい質問には、山本副部長が助け舟を出して、
終始、楽しく和やかな講習会でした。
次回は、4月17日(木)午後1時から開催予定です。
笑いありの楽しい教室ですので、皆さんぜひお越しください。
糖尿病スクールに関する問い合わせは、当院 内科外来までお寄せください。