平成26年第1回肝臓病教室が開催されました

2014.06.30

 肝臓病教室風景1関西ろうさい病院では、2ヶ月に1度、肝臓病への理解を
深めていただくために、肝臓病教室を開催しています。
 
平成26年第1回となる肝臓病教室は、
平成26年5月28日に開催されました。
「B型肝炎・C型肝炎の最新治療」と題して、
消化器内科部長 萩原医師がB型肝炎・C型肝炎の治療全般について、
薬剤師、看護師が、治療薬、薬の飲み方、薬の飲み合わせ、
副作用と日常生活の注意点などについてお話しました。

C型肝炎の最新治療では、平成25年9月に承認された
「シメプレビル」という新薬について、
その治療効果や副作用などについてのお話しがありました。

この薬は治療薬「ペグインターフェロン」の注射と、
抗ウイルスの飲み薬「リバビリン」と併用される新薬で、
薬が効きにくい“1型のウイルス量が多い”タイプに対してでも高い治療効果があり、
C型肝炎の90%近くを治癒させることができるようになりました。
それに加え、従来の薬に比べ重篤な副作用が少なく、
これまで1日3回だった服用が1日1回で済むようになりました。

シメプレビル併用療法は、インターフェロンを用いた治療の最終完成型であり、
1型ではインターフェロンが不適の方でなければ積極的に治療導入することが勧められます。

今後、2年以内には経口抗ウイルス剤のみの組み合わせで、
大多数のC型肝炎を治癒に導けると予想されるとのことです。

当院は日本肝臓学会の認定施設で肝疾患専門医療機関にも指定されており、
部長の萩原は兵庫県肝炎対策協議会委員に任命されています。

ウイルス性肝炎 の治療法は急速に進歩しており、
最新情報に基づく安全で最適な治療を受けることが重要です。

正しい情報を知ることにより、病気に対する不安感が取り除かれ、
QOLの高い生活を送ることへと繋がります。

肝臓病教室は、どなたでもご参加いただけます。
参加費は無料、事前予約は必要ありません。

次回は、7月30日(木)「アルコールと肝臓病」についてです。(詳細はこちら

病気への不安、治療や検査に関心がある方は、ぜひご参加ください。

薬剤師 看護師








・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

関西ろうさい病院 消化器内科のご紹介

関西ろうさい病院 薬剤部のご紹介

患者様向け広報誌「さぷりめんと」No.25(PDF)
 -C型肝炎に対する最新治療

医療従事者向け広報誌 「かんろう.ねっと」No.15(PDF)
 -ここまで治るC型肝炎

カテゴリー
かんろうメディカル通信 最新記事
月別アーカイブ

ページの先頭へ