薬剤部

医療の安全確保に専門性を活かす

近年、医薬品はバイオテクノロジーの進化などにより、その使用方法や副作用対策、他の医薬品との相互作用などの膨大な情報を理解しておく必要があり、特に新規医薬品においては未知な有害事象の発現について細心の注意を払う必要があります。我々薬剤師はチーム医療の一員として、医薬品の適正使用と安全管理の責任者としての専門性を発揮することを使命と考えています。

関西ろうさい病院の薬剤部では、薬剤師32 名、薬剤助手4名、治験事務局員3名が一丸となって、入院中はもとより、入院前の服用薬剤の確認から退院時の情報提供に至るまで、24時間体制で業務を行っています。注射薬自動払出システムや、散薬・水薬鑑査システムなどのハード面を充実させ、調剤支援システムを導入することで調剤業務の質的向上と安全管理、効率化に努めています。

病棟では、各病棟に専任の薬剤師を配置して臨床薬学業務を実践しています。入院時の持参薬鑑別や、薬物治療の効果と副作用のモニタリング、患者個々に応じた服薬指導、医師に対する処方提案などをおこない、他職種と協力して有効で安全な薬物療法を支援しています。調剤中心だった薬剤部は過去のものとなり、いまでは薬剤師のおよそ3分の2が調剤室の外で働いています。また、退院後にも医療支援の必要な患者さんが切れ目無く医療・介護が受けられるよう、医薬品情報の提供に努めています。

当院は平成19年1月に地域がん診療連携拠点病院に指定され、平成26 年8 月からは「がんセンター」が稼働しており、年々患者数が増加傾向にあります。中でもがん薬物療法は、免疫チェクポイント阻害剤などの新規抗がん剤の登場や多剤併用療法の進化により年々複雑化しており、薬剤師の専門性が特に必要とされる領域となっています。薬剤師は、がん薬物治療がスムーズに実施できるよう、抗がん剤の投与手順や副作用対策などのレジメン作成の段階から関わり、さらに安全確保を徹底するため、処方鑑査、薬剤の取り揃え、無菌調製にいたるまでダブルチェックを実施しています。調製前には臨床検査値やカルテ記録などを確認することで、薬剤師の視点で抗がん剤が実施可能かどうかを検討しています。また、初回投与時やレジメン変更時には患者さんが安心して新しい治療を受けることができるよう、医師・看護師と協力して患者指導にあたっています。

感染症の分野では感染制御チームや抗菌薬適正使用支援のチームの中心的メンバーの一人として、有効な治療薬の選択や耐性菌発現予防のための方策を立案したり、特にコントロールが難しい抗菌薬については血中濃度から薬物動態をシミュレーションして患者さんにあった投与計画を作成しています。

その他の分野においても、糖尿病、緩和ケア、栄養サポート、褥瘡対策、せん妄対策などのチームに積極的に参画しており、専門・認定資格を取得した薬剤師を中心に活動しています。

平成26年から稼動していた「術前センター」は平成30年4月にから「入退院支援部門」と名称変更し、すべての入院予定患者さんを対象に業務を行っていますが、薬剤師は入院前に使用薬剤の確認を行うことで入院後の治療が滞りなく受けられるよう支援しています。

治験業務においては治験事務局に専任の薬剤師2名と事務員3名を配置し、受託関連業務、委員会事務、CRC(臨床研究コーディネーター)業務をSMO(治験施設支援機関)4社と協力しながらおこない、円滑な実施と質の確保を心がけています。令和1年度は33件の治験を実施いたしました。
関西ろうさい病院治験事務局ホームページはこちら

教育面では薬学生1年次の早期体験学習や5年次の11週間にわたる長期実務実習を通して、将来臨床で働くときの実践的能力が身につくよう、また命を守るやりがいのある職業であることも感じてもらいながらカリキュラムを工夫して指導しています。

我々は、常に社会からのニーズを的確に捉え、「医薬品の適正使用」の観点から積極的に医療に貢献し、信頼される薬剤師となることを目指しています。

薬剤部の理念

関西ろうさい病院の理念と基本方針に基づき、知識と倫理観をもって患者及び家族に安心で効果的な薬物療法の提供に努めます。

基本方針

  1. 医薬品の安全管理と適正使用に努めます。
  2. 医療チームの一員となり薬物療法に貢献します。
  3. 質の高い薬剤情報を提供します。
  4. 知識と技量を持った温かい薬剤師を育成します。
  5. 地域医療機関と連携し地域の医療に貢献します。
  6. 病院の運営に一丸となって貢献します。

薬剤部の取り組み

  1. がん化学療法における抗がん剤のスケジュール管理と無菌調製の完全実施
  2. 病棟業務における薬に関することへのサポート
  3. 専門薬剤師の育成
  4. 手術や救急における薬剤業務の推進

疑義照会の方法について

当院発行の院外処方箋の処方内容について疑義がある場合には、薬剤部へFax. にてお願いします。

薬剤部調剤室 直通 Fax.(06)6416-5611 平日8:15~17:00

当院の薬剤師が処方医に確認し、Fax. にて回答いたします。
至急で対応いたしますが、時間がかかる場合がありますのでご了承ください。

院外処方箋における疑義照会簡素化プロトコルについて

薬物治療管理の一環として、調剤上の典型的な変更に伴う疑義照会を減らし、患者さんへの薬学的ケアの充実および処方医や保険薬局の負担軽減を図る目的で「院外処方箋における疑義照会簡素化プロトコル(2017年6月1日版)」を2017年6月1日から運用しています。 なお、本プロトコルの運用にあたっては、プロトコルの趣旨や各項目の詳細について薬剤部担当者からの説明をお聞きいただいた上で、合意書を交わすことを必須条件としております。

  • 院外処方箋における疑義照会簡素化プロトコル(2020年5月8日改訂)
    PDFファイル

院外処方せんにおける疑義照会簡素化プロトコル問い合わせ先:薬剤部医薬品情報室
Tel. (06)6416-1221(代) E-mail krph@kansaih.johas.go.jp
平日 8:15~17:00

トレーシングレポート・疑義照会簡素化報告書について

当院では「トレーシングレポート・疑義照会簡素化報告書」を用意しております。

保険薬局にて即時性は低いものの、処方医師への提供が望ましいと判断された内容についてはFax. にてトレーシングレポートを送信願います。医師へ情報伝達を行い情報の共有化を図ります。

また、疑義照会簡素化プロトコルを用いて処方変更を行った際は、合意締結印を押印した疑義照会簡素化報告書による情報提供をお願いしておりますので、こちらをご利用ください。

特定薬剤管理指導加算2の算定に関連する報告について

当院で連携充実加算を算定している患者の服薬状況や副作用の有無等を確認していただき、得られました情報、薬学的評価についてはFax.にてトレーシングレポートを送信してください。

当院のトレーシングレポートを使用される場合は特定薬剤管理指導加算2にチェックをつけていただくようにお願いします。

トレーシングレポートは各保険薬局でご使用されている形式のものでも構いません。

  • トレーシングレポート・疑義照会簡素化報告書(2020年11月5日版)

PDFファイル   wordファイル

薬剤部調剤室 Fax.(06)6418-5277
※疑義照会のFax. とは異なりますのでご注意下さい。

がん薬物治療レジメン(説明書)

外来抗がん剤治療のレジメンについて、薬剤師が患者さんに説明するときに使用する資料です。代表的なものを部位別に掲載しています。

がん薬物治療レジメン一覧

がん薬物療法レジメンに関する問い合わせ先:薬剤部
Tel. (06)6416-1221(代) E-mail krph@kansaih.johas.go.jp
平日 8:15~17:00

関西労災病院 採用薬一覧

  • 採用薬一覧(2020年4月15日版)

PDFファイル   excelファイル

薬剤部学術業績 (PDFファイル)

スタッフ

鹿間 良弥

部長

鹿間 良弥(しかま よしひろ)

 

福澤 正隆

副部長

福澤 正隆(ふくざわ まさたか)

 

主任薬剤師:8名

薬剤師:22名
(全薬剤師数:32名)

 

認定・専門薬剤師

日本病院薬剤師会生涯研修履修認定薬剤師(5年) 9名

日本病院薬剤師会病院薬学認定薬剤師 17名

日本薬剤師研修センター認定薬剤師 3名

日本薬剤師研修センター認定実務実習指導薬剤師 9名

日本病院薬剤師会認定指導薬剤師 3名

日本薬剤師研修センター漢方薬・生薬認定薬剤師 1名

日本病院薬剤師会感染制御認定薬剤師 2名

日本糖尿病療養指導士 3名

日本アンチ・ドーピング機構公認スポーツファーマシスト 1名

薬学博士 1名

日本医療薬学会指導薬剤師 2名

日本医療薬学会認定薬剤師 6名

日本医療薬学会がん指導薬剤師 1名

日本臨床薬理学会認定治験コーディネーター 1名

日本静脈経腸栄養学会認定NST専門療法士 2名

日本麻酔科学会周術期管理チーム薬剤師 1名

日本心理学会認定心理士 1名

日本癌治療学会認定がん医療ネットワークナビゲーター 1名

日本腎臓病協会腎臓病療養指導士 1名

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