血液検査基準値②(膵臓+糖代謝+他)

2015.05.25

みなさんがお医者さんにかかって、血液検査データーを見た時に「これはどういう意味?」って思われたことがあると思います。そこで、少しでも、みなさんに血液検査データーをご理解していただけるように、今回は血液検査基準値シリーズ第2回と致しまして膵臓+糖代謝+他です。

        項目名       基準値                                 検査の意味

AMY
(アミラーゼ)

30~120U/I

膵臓疾患の指標です。また、唾液腺(耳下腺炎)や種々の炎症、腹痛などでも上昇します。

GLU
(グルコース)血糖
72~106mg/dl

エネルギー源で、食事を摂ると上昇します。糖尿病との関係が深い検査です。

HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)
グリコヘモグロビン

4.6~6.2%(NGSP値)
4.3~5.8%(JDS値)

過去1~2ヶ月間の血糖の平均値示します。糖尿病の経過観察等に用いられます。2012年4月からはNGSP値を使用します。

Zn
(亜鉛)
60~105μg/dl 必須微量元素のひとつで、成長、味覚、創傷治癒、皮膚症状。性腺機能、栄養状態、ストレス等と関係します。
TG
中性脂肪(トリグリセライド)
40~149mg/dl 動脈硬化と関係があります。過食やアルコールの飲み過ぎで高値になります。
TC
(総コレステロール)

120~219mg/dl

血管やホルモンの材料になりますが高値が続くと動脈硬化の原因となります。

HDL
HDL(高比重)コレステロール

40~70mg/dl

血管の内側に付着したコレステロールを肝臓に運びます。善玉コレステロールと呼ばれ、動脈硬化を予防します。

LDL
LDL(低比重)コレステロール

70~139mg/dl

動脈硬化の指標として用いられ、高コレステロール血症の識別や経過観察の指標としても大切です。
CPK(CK)
クレアチンホスホキナーゼ

13~187U/l

心臓疾患の指標になります。激しい運動や持続する筋肉の緊張でも上昇します。
BNP
脳性ナトリウム利尿ポリペプチド
19.5pg/ml以下 利尿、降圧作用があるホルモンで、心臓負荷(心不全、心肥大)があると上昇します。
CRP
C反応性タンパク
0.3mg/dl以下 炎症性疾患の経過や治療の効果を調べる検査です。炎症や、感染症があれば上昇します。
RF
リウマチ因子

15 IU/ml以下

リウマチなどで高値を示します。
FT3
フリーT3
2.48~4.14pg/ml 甲状腺の機能を調べる検査です。
FT4
フリーT4

0.76~1.65ng/dl

甲状腺機能亢進症で上昇し、機能低下症で低下します。
TSH
甲状腺刺激ホルモン

0.54~4.26μIU/ml

甲状腺を刺激してその機能を調節するホルモンです。

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