レントゲンでは見えない早期肺がん(CT検診の重要性)②

2015.07.27

■CT検診でしか見つからない早期肺がん

早期肺がんは肺胞構造を破壊せず、肺胞上皮を置換するように進行していくため、病変部に空気を多く含み、CTの所見として「磨りガラス状陰影」と表現されます。CT画像ですら薄くてぼんやりした陰影(図1)ですので、胸部X線検査では捉えることが出来ません。気管支鏡検査などで生検を行うことも難しいため、経過観察か切除になることが多いですが、これらを切除すると前がん病変や腺がんなどが見つかることが多く、とくに間質への浸潤のない最初期の腺がんでは、切除すれば5年生存率は100%と言われています。早期発見・早期治療のため、とくに喫煙者には肺がんCT検診をお勧めします。詳しくは専門医におたずねください。

画像胸部x線画像胸部CT

 

 

 

 

 

 

 

                                                     図1 胸部CT画像          図2 胸部X線画像
淡いすりガラス状に見える部分      肺がんを見つけることは困難
ががん細胞

 

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