地域がん診療連携病院に指定されてから10年が経ちました

2017.01.10

関西ろうさい病院は、2007年1月に厚生労働省より地域がん診療連携病院の指定を受け、がん医療水準の向上と、がん診療実績の公開に努めてまいりました。

厚生労働省は、「第3次対がん10か年総合戦略」において、全国どこでも質の高いがん医療を受けることができるよう、がん医療の均てん化(全国どこでもがんの標準的な専門医療を受けられるよう、医療技術等の格差の是正を図ること。)を戦略目標に掲げ、地域における連携を図りつつ、質の高いがん医療をうけることができる体制を確保するために「地域がん診療連携拠点病院」の設置を進めてきました。

地域がん診療連携拠点病院に指定された病院の役割は以下のとおりとなっています。

診療体制

  1. 日本に多いがん(肺がん・胃がん・肝がん・大腸がん・乳がん)について集学的治療及び各学会の診療ガイドラインに準ずる標準的治療等がん患者の状態に応じた適切な治療の提供
  2. 化学療法の提供
  3. 緩和ケアの提供
  4. 地域の医療機関への診療支援や他の医療機関との連携
  5. セカンドオピニオン機能

研修体制

  1. がん医療に携わる医師を対象とした緩和ケアに関する研修の実施
  2. がん医療に携わる医師等を対象とした、早期診断、緩和ケア等に関する研修の実施
  3. 地域の医療機関等の医療従事者も参加する合同のカンファレンスの定期的な開催

情報提供体制

  1. 相談支援機能(患者さんやそのご家族、または地域の医療機関など)
  2. 院内がん登録

 関西ろうさい病院では、放射線画像診断・内視鏡診断の情報を基にキャンサーボードを開催し、手術療法、放射線療法、化学療法の各専門医を中心に治療方針を決定し、関連のある診療科と密に連携した集学的治療を実践しています。

その他、働きながらのがん治療・がん治療後の職場復帰の現状を把握し、勤労者のがん治療を支援しています。また、がん患者リハビリテーションを実施し、早期の職場復帰を目指しています。

 関西ろうさい病院はこれからも、地域の方々により良いがん治療を提供していく所存です。

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地域がん診療連携拠点病院について

関西ろうさい病院 がんセンターのご紹介

関西ろうさい病院 がん相談支援センターのご紹介

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