2017.09.27
前回は「腎臓がんの治療法」について、ご紹介しました。
ロボット支援手術とは?
術後のより早い回復や術後疼痛の軽減、入院期間の短縮などに結びつく手術の低侵襲化が推奨され、ロボット支援手術が広まってきています。
もちろんロボット支援手術といってもロボットが独自に手術を行うわけではありません。医師がロボット操作卓から、3D立体画像を見ながら手術用の鉗子類を装着したロボットアームを操作して手術を行います(下図)。腹部に小さな孔を開け、内視鏡や鉗子類を入れて手術を行うという点では、腹腔鏡手術と基本的には同じです。
しかし、ロボット支援手術では、高倍率の拡大立体視野がハイビジョンで得られ、内視鏡カメラやロボットアームに装着された鉗子類は医師のコントロール下に置かれます。7つもの関節を有する鉗子は、関節の540度回転など人間の手を遥かに超えた動きが可能で、手の震えが伝わらない手振れ補正機能があり、安全で精密な手術が可能です(下図)。腎部分切除術において、これまで腹腔鏡下手術では対応できなかった複雑な症例も行えるようになり、適応拡大につながっています。
詳しくは泌尿器科専門医までお問い合わせください。