飲酒と肝臓の関係①

2017.12.04

悪酔いの原因はアセトアルデヒドにあります

 お酒を飲んで体内に吸収されたアルコールは90~95%が肝臓で分解され、残りは汗・尿・呼気とともにそのまま体外に排出されます。肝臓に運ばれたアルコールは、アルコール脱水素酵素(ADH)によりアセトアルデヒドに分解されます。さらにアセトアルデヒド脱水素酵素(ALDH)により無害な酢酸に分解され、最終的に二酸化炭素と水に分解されます。
 アセトアルデヒドは悪酔い(顔の紅潮、頻脈、めまい、頭痛、悪寒、吐き気)の原因となる毒性の高い物質です。俗に言う「二日酔い」とは、アルコールを飲みすぎてアセトアルデヒドが分解されずに残った状態です。また、「お酒に強い、弱い」と言われているのはアセトアルデヒドを分解する能力が影響しています。

次回は平成29年12月11日お酒に対する強さについてご紹介する予定です。

 

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