腹部大動脈瘤に対するステントグラフト治療インタビュー

2011.04.04

< ご高齢の方にも負担の少ない治療です >
3月14日腹部大動脈瘤ステントグラフト治療の記事はこちら
実際にステントグラフト術を受けられた
患者さま(94歳女性)にお話を聞かせていただきました!
① 腹部大動脈瘤との診断を受けていかがでしたか?
腹部大動脈瘤と診断されても、
自覚症状が全く無かったため、
ピンときませんでした。
しかしながら、破裂すると致命的であるとの説明を
かかりつけ医から聞き、ことの重大さを知りました。


同時に、この年齢で手術が本当に
可能かどうか不安もありました。
② ステントグラフト術にいたる経緯はどうでしたか?
通常開腹術(お腹を広く切開しての手術)
での治療が第一選択治療とのお話でした。
現在の年齢では全身麻酔での開腹手術は
困難と判断(かかりつけ医及び本人・家族)し、
できる限り血圧を上昇させず破裂の可能性を
減らす治療を行ってきました。
最近になってお腹を開かずに
治療できる方法(ステントグラフト治療)
があると聞き、
自分自身の体力を考えるとラストチャンスと考え、
ステントグラフト治療に踏み切りました

③ 入院後はいかがでしたか?
入院後は、まず麻酔科の先生神経ブロック
(大腿神経のみを麻酔薬でブロックする方法で、
全身麻酔や硬膜外麻酔より体の負担が少ない)の説明を受け、
その翌日にステントグラフト治療前の説明を受けました。
いずれの先生にも細かな説明をして頂きました。
気付けば、あっという間に手術当日でした。
④ 手術当日は如何でしたか?
手術当日は、午前中に手術室で
麻酔科の先生に神経ブロックをしてもらい、
昼からカテーテル治療室で、
ステントグラフト治療を受けました。
術中の痛みは全くなく、
気がつけば治療が終わっている
状況でした。
時間にして、約2時間で手術は終了して、
1泊のみ集中治療室に入室しました。
翌日には、集中治療室を退室し、
一般病棟に移りました。
⑤ 術後の痛みはどうでしたか?
翌日から歩行を行いました。
まったく痛みは感じませんでしたが、
傷が治るのに少し時間がかかりました。
術後経過をゆっくり観察して頂き、
約2週間で退院となりました。
⑥今はどんなお気持ちですか?
ステントグラフト治療を受けて本当に良かったと思います。
いつ破裂するかわからない恐怖から解放されました。
同じ世代の腹部大動脈瘤をお持ちの患者様にもお勧めしたいと思います。
[治療前]                    [治療後]

      
     
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