心房細動アブレーション①

2018.03.12

心房細動とは?
心房細動は、心臓の拍動が乱れてしまう不整脈の一種です。通常、心臓は洞結節からの規則正しい電気信号により全身に血液を送ります。しかし、心房細動では、左心房側の別のところから出る余計な電気信号が心房を渦巻くように流れ、心房がけいれんしてしまいます。これにより心房内に血栓(血の塊)ができやすくなり、この血栓が脳梗塞や心不全の原因となりうる怖い病気です。自覚症状は「どきどきする」、「息切れがする」などですが、気が付かないことも多いです。

アブレーション治療
近年の治療では「カテーテル」という細長い器具を足の付け根の血管から心臓に挿入して、カテーテルの先から高周波電流を流し、原因部位にやけどをつくって心房細動を根治するアブレーション治療が広く行われるようになっています。アブレーション治療ついては、現在、ほとんどの患者さんに受けていただける治療となっています。(持続期間の長い方や重篤な併存疾患をお持ちの方はできないことがあります。)当院では、最先端の治療機器を用いて、安全かつ正確な治療を行っており、豊富な治療実績があります。治療時間は約1時間となっており、比較的短時間での治療が可能で、入院日数の目安は3泊4日となっています。1回の施術で70~80%の方は根治します。2回目を受ける方は10%程度おられますが、3回目を受ける方はほとんどおられません。 また、後遺症に関わるような合併症は1,000人に1人程度とされています。

次回は平成30年3月26日に心房細動アブレーション②「“楽に”治療を受けていただくために」について、ご紹介する予定です。

 

 

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